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旅日記


2002年11月23日(土)
メキシコシティ
晴れ
- テオティワカン(メキシコ最大の遺跡)に行ってきました -

 
 おっす!今日は、とても疲れました。なぜって? しっかりした観光をしたからさ。朝はいつもと同じく、朝食のパン取り競争に勝ち抜くため、6時半時に起床しました。7時半に、パン2個と卵焼き、コーヒーをおなかに貯め、今日も一日が始まりました。

 さて、今日の予定は…と、朝食前の時点で考えていたことは、メキシコ国立人類学博物館に行くこと。昨晩、宿に旅人が残していった"地球の歩き方-メキシコ編-"を読んでいたところ、「ここだけは行け!」との強い推薦の言葉が、そこに載っていたからです。"世界有数の規模"こんな言葉に、とっても弱い私は、「よし!行って見よう!」そんな気分になったのでした。でもね、朝食を食べ終えたら、なんかすごく気分が良くて、「今日はなんか遠出したい」そんな風に感じたのでした。再度読書室に行き、"地球の歩き方"を開きます。すると、おぉ、なんと136ページに"テオティワカン"という遺跡の特集があるではないですか。よく読んでみると、"世界でも3番目の規模を誇る大ピラミッド"、"紀元前2世紀ごろに建造"、なんて、すごいじゃないですか。場所もメキシコシティからバスで1時間と、小旅行には程よいところ。早速、今日の行き先はテオティワカンに決定しました。
 
 シャワーを浴びた後、早速テオティワカンへの行き方を調べてみました。どうやらテオティワカン、ああ、入力と変換が面倒くさいので、この後は"テオ"とします。どうやらテオに行くためには、地下鉄とバスに乗らなければいけないらしい。うーん、メキシコに来て、地下鉄やバスに乗るのは初めてなので、少し緊張。先日ツーリストインフォメーションで手に入れた地図をまじまじと眺め、おおかたの行き方を把握しました。あとは行動あるのみ。地図と少々のお金、そしてカメラをバックに入れ、出かけました。おっと、今日はバリバリの観光なんで、盗難等に注意して、首下げ貴重品袋も装着済みです。

 最寄のレボルシオン駅入り口から地下にもぐり、いよいよメキシコの地下鉄初体験です。混雑ぶりは東京なみ、盗難も多いってことなんで、警戒しながら駅構内へと向かいました。そうそう、ここで、メキシコシティは大きい町なんだよということと、この町の地下鉄について、少し紹介しておきます。まず、メキシコシティについてですが、人口は2,000万人以上。世界一の大都市と、地球の歩き方には紹介されています。東京よりも大きいのはわかるけれど、中国やインドの都市より大きいってのが意外ですね。ちなみに、東京の人口は800万人くらいだったかな?、そしてこの町は2,200mという高所にあることでも有名です。酒はまわるわ、息は切れるわで大変なところなのです。筆者は、真空パックになっている(透明のビニールケースに入っている)お守りを持参しているのですが、日本ではぺちゃんこだったこれが、ここに来たらパンパンに膨れ上がっていました。標高のせいなんでしょうね。また、宿からは雪山も見えるんですよ。メキシコって常夏のイメージだけれども、ここメキシコシティは少し違うみたいです。次に、メキシコシティの地下鉄ですが、全部で9ラインあります。それぞれに1から9の番号がついているので、非常にわかりやすい。ニューヨークの地下鉄もそうでしたが、非常に合理的だと思いませんか?それが東京では…。東京にいる外国人観光客は、さぞ困っていることでしょう。さて、話を元に戻しましょう。駅に入ると、すぐに切符売り場が見つかりました。また、切符売り場の横に、乗り方の説明のようなものも見つけることが出来ました。それはスペイン語での説明でしたが、なかには英単語に似ているものもあるため、少しは理解できました。どうやら、N$2(2ペソのこと)払って、ひとたび駅構内に入ってしまえば、どこの駅へ行こうが問題なし。つまり、距離に関係なく、何度乗り換えても、N$2しかかからないってことです。カナダやアメリカでもこういうシステムって多いですよね。経験済みだからOKさ!ということで切符を購入します。「ウノ(一枚)」といって、おばちゃんにN$2を差し出しました。おぉ、おばちゃんしっかり切符を渡してくれました。"ウノ"が通じてる!こんなのがすごく嬉しい!そのあとは、数回の乗り換えもしっかり出来、無事に北バスターミナル横にある"Autobuses del Norte"に到着しました。

 地下鉄の次はバスです。宿の宿泊者から、北バスターミナルからテオ行きのバスが出てるって聞いたのですが、どこにもテオ行きバスのチケット売り場が見つかりません。ここ2、3日、何かあると警官に聞きまくりなのですが、なりふり構っていられません。警官を探してアタックです。「Quiero ir Teotihuacan(キエロ、イル、テオティワカン)」(テオに行きたいのですが…)の一言で、警官は指を指して教えてくれました。うーん、やさしいぜ。グラッシアスを言って、お別れしました。窓口では、「A Teotihuacan, uno por favor」。やべっ、一発で通じてしまいました。なんかね、スペイン語の発音って、日本人には結構優しいみたい。上の文も、「ア、テオティワカン、ウノ、ポル、ファボール(テオまで、一枚お願いします)」って、カタカナのまま、"r"にちょっと巻き舌でも加えたら、ぜんぜん通じるのさ。英語みたいに、"th"や"r"と"l"やらがないのが、とっても嬉しい(本当はいろいろあるのかもしれないが…)。そんなこんなで指定されたバスの出発時刻は3分後。10時30分のバスに乗ることが出来ました。

 ちょっとスペイン語に自信を持ってしまった私は、バス内でも隣のあんちゃんに話し掛けてみます。「オラ!(こんにちは!)」、「+*?=~*+>?!」。あぁ、やっぱり無謀でした。人に何かをたずねることは出来ても、もちろん会話はできなかったのです。知っている単語は数字の1から5までと、数個の動詞。その他、「どこ?」、「いくら?」、「〜したい」、「私は日本人です」くらい。あぁ、あんちゃんは俺に話し続けるけれど、俺が返せるのは愛想笑いのみ…。こんなんじゃ、声かけるんじゃ無かったよ…。

 1時間ほどで、目指すテオに着きました。テオには、同じ高さのピラミッドが2つ(一見、月のピラミッドほうが太陽のそれより低いみたいだが、実際は同じくらいの高さらしい)あるのですが、両方に登りました。頂上でタバコすったり(もちろん携帯灰皿持参)、昼寝してみたりで、大層満喫しました。周囲の景色も、広い高原に木やサボテンがまばらに生えているといったメキシコらしいもので、とてもすばらしかったですし、遺跡を形成する石一つ一つに施してある装飾等にも見るものがありました。それとね、ここにはみやげ物売りがたくさんいました。皆しつこいわけではなく、大変マナーの良い売り方をするのですが、その掛け声が面白い。彼らは、私に対しては、英語か日本語で話し掛けてくるのですが、その日本語のほうに、腹を抱えて笑わせてもらいました。「トモダチ!、ホトンドタダ!、イラナイ?、10ペソ、ホトンドタダ!、ミナヨロコブ!」 わっはっは、誰だよ「ほとんどただ」とか「皆喜ぶ」とか教えたの。どこの国いっても、「トモダチ、Noタカイ!、ヤスイネ!」などは聞きますが、「ホトンドタダ!ミナヨロコブ!」には笑いました。「皆喜ぶ」なんて日本でもあまり聞く言葉じゃないのに、この日一日で、20人くらいから聞きました。しかも発音がイイ!"コ"の所にアクセントがくるからね。いや笑った。でもね、その割に日本人いなかったですよ。今日は、数百人の観光客がいたと思うけれど、メキシコ人が8割、その他がヨーロッパ、もしくは北アメリカからと思われる人々。アジア系は俺以外誰もいなかったよ。そのせいか、妙に目立っちゃって、子供は俺のことじろじろ見るし、若いやつらは、馬鹿にしているのかなんなのか手を振ってきたり、両手を合わせて拝んできたり。まぁ、俺、何言われてもわかんないし、楽しいからいいや。

 ピラミッドの上で上半身裸で寝っころがっていたら、日焼けしたみたい。肩のあたりがちょっとヒリっています。なので寝ることにします。我ながら、すげー理由だ。強引に終わりに持っていかないとね。

 あぁ、最後に…、夕方、テオからメキシコシティに帰ってきた後、地下鉄乗って、東バスターミナルというところにいってきました。目的は、バスの値段を調べるためです。来週の月曜か火曜には、他の町に移動しようかなと考えています。多分、カンクン(カリブ海に面したメキシコ一のリゾート地)に行くことになると思います。明日もうバスを予約してしまおうかなって少し考えています。値段は約N$800(US$90、高い! 98年の地球の歩き方には、US46って書いてあるのに…泣)。年内にホンジュラスか、調子よくいけばコスタリカまでいけるといいなぁ。無理だろうなぁ。きっと。

 
- 本日の移動費 -
From To 移動手段 値段 備考

Revolucion Autobuses del Norte N$2
Autobuses del Norte Teotihuacan N$21
Teotihuacan Autobuses del Norte N$21
Autobuses del Norte San Lazaro N$2
San Lazaro Revolucion N$2
 
- 本日の飲食費 -
タコス * 1(昼食) N$3
カップラーメン * 1(夕食) N$6
ミネラルウォーター * 1 N$9
 
- 本日の雑費 -
宿代 N$60
テオティワカン入場料 N$35

更新地:Mexico city(Mexico)

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