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旅日記


2002年11月28日(木)
カンクン
晴れ
- 面白い客引きから安宿を紹介してもらいました-

 
 Hola!(こんにちは)。Holaはオラだよ。ホラじゃないよ。だって、みんなそういっているもの。オラ!って。

 やっとカンクンにつきました。24時間にわたるバス移動の中での"あわあわ"体験にて、まず書いて見ようとおもいます。移動には"ADO GL"という会社のバスを使ったのだけれども、この会社のバス(ADOではなくて、ADO GL)は乗り込むとき、そして途中ストップの際に、ミネラルウォーターやコーラ等の飲み物を無料で配ります。それをしらずに、バスに乗り込む際に、大量のミネラルメウォーターを持ち込んで、バカを見ました。数10ペソ出して購入したのに、乗り込む際、私の手持ちのミネラルウォーターについて、バス会社の人からスペイン語で何か言われました。「は?水持ち込むのは駄目なんかい!」と思いましたが、会社の人も笑顔でしたので、私も笑顔を返して、数本のミネラルウォーターを持ち込みました。10分後、そのバス会社の人が、ミネラルウォーターを配り始めた際に、合点行きました。あぁ、俺ってなんておバカさん。無料のミネラルウォーターもしっかりGETして、3リットルあまりの水を携えて、私のカンクン大移動が始まったのでした。

 そもそも、昨晩までの宿であった"ペンションアミーゴ"を出たのが午前8時くらいでした。無料の朝ご飯をたらふく食べ、管理人さんと、管理人さんの息子、織男(オリオ-2歳)にアディオスを言って、宿近くの"Revolucion"駅に向かいました。通勤タイムで込んでいるかと予想していた地下鉄にも意外にすんなり乗れ(込み合っていると、本当に乗れない。次の列車を待たないとだめなのです。東京の通勤ラッシュと同程度)、TAPO(東バスターミナル)のある"San Lazaro"駅についたのが、8時半くらいでした。バスの出発時間である午前10時までは、タバコを吸ったり、暇そうな警官の機関銃を眺めたりしながら(機関銃を持った警官が町のあちらこちらに立っている)、時間をつぶしました。10時になり、バス乗り場がわからずにあたふたし、変なスペイン語で聞きまくり、上記の通り、ようやくバスに乗れたのでした。

 メキシコシティからカンクンまでの24時間大移動の中で、途中ストップする場所はコルドバとビジャエルモッサという町。最初の経由地コルドバでもあたふたしました。ここには午後の3時くらいについたのですが、何分停車するのかわからないまま、急いでタバコを吸いに出た私を置いて、バスが走り出してしまいました。荷物もバスの中に残したままだし、本当にあせりました。チケット振りかざして、50mくらい追いかけたもの…。バスが走り去った後、またもおかしなスペイン語でいろいろな人に聞いてみたら、どうやらバスの清掃やら給油(ガソリン)やらでバスが一時バスターミナルを離れたということが判明しました。コルドバのバスターミナル内のカンクン行きバス出発時間を見てみたら、午後3時半って書いてあります。あぁ、良かった! 30分後に、また同じバスが戻ってくるんだね。しかし、またひとつ新たな不安が生まれました。あぁ、俺ってバスの中にパソコンやら、でかい荷物を置いてきてしまったのだけれども、それらは無事バスの中に残っているのだろうか?バスの清掃中に、バス会社の人が盗んでしまったりはしないのだろうか…。不安が増大していきました。でもね、バスが戻ってきて、早速確認してみたら、ちゃんとありました。ふぅ、良かった。

 次の経由地ビジャエルモッサに着いたのは、午後9時くらいだったでしょうか。その1時間ほど前の午前8時頃、耳栓つけて、熟睡している私を隣に座っていたメキシコ人がつつきました。「`*|=))=?*+?」何いっているのか分からないんで、首を横に振りました。彼がバスの運転席の方を指差しているんで、見てみると…。あやー!鉄砲持った人が、バスの中に3人くらいいるよ!またもや、あわあわしました。まさか、うわさに聞いていたバス強盗か!俺の始まったばかりの旅行も持ち金取られて、パソコン取られてここにて終了!? なーんてことはない。検問でした。荷物検査と、男の子はボディチェックされ、事なきを得ました。ビジャエルモッサでは、バスターミナル前の屋台でタコス食って、朝ご飯用のホットドックを買って、バスに乗り込んだのでした。

 出発から24時間後、やっとカンクンについたのですが、体は痛いし、寝不足だし。バスに乗って12時間くらいは、バス内で上映していたビデオを楽しんだり、結構余裕があったのですが、それ以後は本当に苦痛でした。そうそう、バス内では4本くらいの映画を見たのですが、そのうちの1本が運の悪いことにジャッキーチェンのヤツでした。バスの乗客50人程度のうち、外国人は俺1人のみと思われました。なので、バスに乗っているアジア系の人間ももちろん俺1人。ジャッキーの映画終了後、乗客の1人である子供が、俺に"アチョー"とか言ってくるのです。当初は、俺も"アチョー!ホッホッ!"なんて返していたのだけれども、途中でうざくなってしまって…。そうそう、苦痛の話ね。バスの車体自体は、メルセデスベンツの最新型バスなので、確かに乗り心地は良いのだけれども、なんと言ってもシートが苦痛。おそらくね、ドイツ人がこのシートに腰掛けたら、たいそう気分良く移動できるのだけれども、ドイツ人と俺では体格が違うでしょ。具体的に言うと、おしりからひざ裏までの座面が、俺にとっては非常に長いのです。だから、その形状にあわせて座ると、ひざが折れなくなってしまうの。わかるかな〜? 変に自分の体制を作りながら座っていたら、24時間後には腰やら背中がとっても痛くなってしまったのでした。

 さて、カンクンのバスターミナルに着いて、早速ツーリストインフォメーション探しです。こういうとき、ガイドブックがあるとありがたいのだけれども、いかんせん何もない。ターミナルにいる警察官に聞きまくります。でもね、ここではいつもより簡単に、その場所を教えてもらうことができました。なぜなら、ここカンクンにはアメリカからの旅行者が大変多いため、警官の5人に1人くらいは、少しばかり英語を話す人がいるのです。警官に聞いたインフォメーションにいって、地図を手に入れ、宿探しを開始しました。
「一泊100ペソ(US10ドル)以下のシングルルームの宿を探しているのだけれども、何か情報はありますか?」
「カンクンはユースホステルのドミトリー(共同部屋。2段ベットが1部屋に数個並んでいる部屋)でも100ペソするから、それ以下ってのは知らないね〜。200ペソってのを知っているから、行ってみな」
そんなんで、紹介された宿に行って、早速値切ってみました。結果は、惨敗。これからハイシーズンに入るってのを理由に、1ペソもまけてくれません。へん!トイレ、水シャワー共同の部屋にはベットのみの宿のくせに、200もとろうとしやがって!こっちだって、1日20ドルですごさなければ、アジアまでいけないんだっちゅうに!他、でかいバックを持って町を歩いていると、声を掛けてくる人から情報を得ながら、安宿を探しながら、3件ほどの宿を回りました。が、200以下の宿は見つからず。シングルルームにこだわる俺がいけないのか…。だってね、ドミトリーだと、パソコンとかデジカメとか、危険で使えないんだもの。ほら俺はインターネット屋行く前に、旅日記書いたり、デジカメのデータをパソコンに入れたりするからさ。

 宿探しにひとまず失敗して、YH(ユースホステル)に行こうかなと考えながら、街中でタバコ吸いながらダラーッとしていると、また1人、おっちゃんが声をかけてきました。
「ホテル探している?」
「えぇ。100くらいのところを探しています」
「100はしらないけれど、150を知っているから、見にこないか?」
早速、「チップは渡さないよ」 「俺がそこに泊まることになったら、コミッションは宿からもらってね」ということを条件に、親父と一緒に、彼推薦の宿を見に行きました。そしたらね、ここが大正解!場所は、カンクンのセントラルから数ブロック離れているけれど、近くにコンビニあり、Internet屋あり、マーケットあり、お湯シャワーが出て、部屋にはバストイレ付き、しかも清潔、ベットも広いという、なかなかの宿でした。ただし、TVやらエアコンはなし。TVはスペイン語が理解できないんでいらないし、エアコンのかわりにファンがあるのでそれで充分。普通に泊まると、一泊200ペソなのだけれど、この親父の紹介ということで、親父の言い値通りの一泊150ペソとなりました。うん、泊まるよ!ということで、俺は宿代2泊分の300ペソを払い、親父の懐には、ホテルから紹介料の100ペソが入り…。その後、親父はごねだしました。
「俺はおまえにいいホテルを紹介したから、ビールを一杯おごってくれ」
「親父!、おまえはホテルから100ペソももらったら、もう充分だろう!」
「おごれ!」
「おごらない!」
「おごれ!」

「分かった!ビール2本買って、トータル30ペソだから、10ペソ払えよ!親父!あとの20ペソは俺が払って、親父は5ペソ得してるでしょ!」
これにて契約成立です。
ホテルの屋上で、親父の前職について、そして現職について、親父が中国人の娘が好みだということ、45歳になっても結婚相手が見つからないということ…、いろいろ話ながら飲みました。親父、いい気分になって、アメリカンスクールで学んだ英語も絶好調です。英語が早すぎて、俺が理解できていません。
「親父、もう一本ずつ飲もう!おごれ!」
親父、わけもわからず、ビールを2本、自分の金で買いました。あっはっは、親父、おまえがおごれおごれ言っていたのに、結局おまえが2本+10ペソ払い(40ペソ払った)、俺は2本-10ペソ(20ペソ払った)で、俺のほうが得してんじゃん。
変な親父は上機嫌で帰っていきましたとさ。

 あぁ、今日は金使いすぎた。移動費と宿泊費はしょうがないとしても、食費を控えないと。明日はカンクン自慢の青い海と白い砂浜を目指して、カリブ海を初探索です。海までは10キロくらいあるので、バスでの移動です。盗難に気をつけなきゃ。なぜ、海の近くに宿とらないのかって?海の近くにもホテルはたくさんあります。ただね、すべて大規模ホテルで、1泊US200ドル〜とかするんだよ。こんなところに泊まりつづけたら、俺の全資金が半月もたたず消えるよ。はぁ…新婚旅行とかで、そんなところに泊まってみたいなぁ。


- 本日の出費 -

 レート : N$1=US$0.1=\12

- 移動費 -

From: To:
Mexico City Cancun N$880
 

- 飲食費 -

タコス * 1(夜食) N$3.5
ホットドッグ * 2(朝食) N$16
ビール1リットル * 2(昼食) N$20
カップヌードル * 1(夕食) N$6
ポテトチップス * 1(夕食) N$4
ジュース * 1(夜食) N$10
 

- 雑費 -

宿代 N$150
マルボロライト(タバコ) N$15

更新地 : Cancun ( Mexico )

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