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旅日記


2002年12月02日(月)
カンクン
曇り
- メキシコ人女性と初めてのコミュニケーション -

 
 今日も風邪はよくならず。昨晩、あまりに暇だったので、2〜3時間ほど、近くの広場でだらっとしていました。そこで夜風に吹かれてしまったことも災いしたみたいです。

 メキシコの他の町でもそうなのかも知れませんが、ここカンクンでは、毎週土日は、あちらこちらの広場で市民参加の踊り会やら歌の会が開かれているみたいです。昨晩は日曜の夜ということもあり、それを眺めていたわけです。私の訪ねた広場は、比較的観光客の少ないメルカド(庶民の市場)近くにあるものでしたので、そこには、地元の子供達やお年より達が、数百人規模で、大挙して詰め掛けていました。

 午後7時頃、ステージ上から音楽(ライブ演奏ではなく、カセット or CD音源)が流れ始めると、それまでいすに腰掛けていた多くの人が立ち上がり、ダンスを開始しました。サルサ?なのか何なのか良く分かりませんが、年齢が10歳に達していないと思われる子供同士から、40、50歳代の夫婦等が互いに手を取り合い、踊り始めたわけです(男性1人、女性1人が手を取り合って踊る)。少し戸惑ったのが、若い人や壮年期にある人々だけではなく、80歳を越しているかな?と思われる数組の老夫婦までもが、軽快なステップとともに踊り始めたことです。これがまた上手い!。カナダに住んでいる頃、しばしばメキシカンディスコに行っていましたが、メキシコ人が踊りが上手な理由はコレだったのね。小さい頃から、毎週のように踊っているから、踊りもうまくなるわけだ。広場の様子を見ながら、この地では、音楽や踊りが毎日の生活の一部になっているということをつくづく実感しました。こういうところでストレスを発散したりしながら、また、この週末イベントを楽しみに待ちながら、皆仕事や勉強に汗を流しているわけです。日本でいう盆踊りが毎週あるような感じかな。

 午後8時を過ぎたくらいにはダンスも一段落し、ステージ上では、地元小学生の演劇、地元中高生のダンス等が始まりました。観客の多くは、出店で売っている軽食をほおばりながら、笑顔と拍手をもって楽しんでいました。このステージを見て感じたことは、出演者が女性ばかりということ。小学生の演劇にしても、中高生のダンスにしても、出てくるのは女の子ばかり。男の子はステージ下から、その様子を見上げているばかりなのです。うーん。この国(ラテンアメリカ全てなのか?)には一種の女性賛美というか、女性の性的な美しさを過度に(日本なんかと比較すれば、過度ってことさ)敬ったり、それを賛美したりするような風潮、表現、言動、行動が多々見受けられるのですが、今日のステージの様子一つ見ても、そのことが如実に感じられるようでした。小学生の演劇中にも、そこで演じる少女たちが、時折セクシーポーズをとったりするのですが、こういったポーズに、おじいちゃんも含め、男性観客はすごい反応を示します。傍らにいる伴侶と思われる女性達も、旦那のこの様子に対し、「まぁ、はしたない」なんていうようなそぶりも見せずに、いや、言ってみれば、それに同調するような感じなのです。まぁ、これも大きく括るってしまえば、文化ということなのだろうけれども。この、ここでの女性賛美の文化って、言葉で伝えることが、すごく難しい。欧米のレディーファーストとも違う感じだし。アメリカとかだったら、セクハラで訴えられかねないような表現も時折見られます。これがラテンのノリってヤツなのかしら。

 そうそう、日付が変わって、今日のこと。今日は朝8時くらいに起きて、その後、バスターミナルまで、チェトゥマル行きのバスの予約に行ってきました。ここカンクンからチェトゥマルまでは一日十数本のバスがあり、また運営会社によって値段も様々です。どうやらこの国では、日本でいう、「値段が高い=便利で良いもの」といった観念が通じない世界であるということが分かってきたので、多少英語の通じそうな数人に声をかけ、「なぜ会社によって値段がこうも違うのか」、「おすすめはどれ?」などいろいろ聞いてみました。その結果、Rivieraという会社が運行するバスのチケットを購入しました。その理由は、"ADOやUNO(両方バス会社の名前)に比べて値段が安い!"、"途中ストップも3回と、割合少ない"、"出発時間が、私の希望に合う"といった理由からでした。カンクンからチェトゥマルまでは、5時間から6時間程度の移動時間となるのですが、私の予約した便は、朝の8時発のものです。チェトゥマルに到着するのが午後2時くらいとしても、現地での宿探しにはベストの時間です。ということで、12月4日(明後日)、メキシコとベリーズの国境であるチェトゥマルという町に移動することになりました。

 バスターミナルを出た後、これまで数回通った定食屋に、昼ご飯を食べに行きました。ここが私の行きつけになった理由は、次の二つ。"店の店員の1人であるお姉さんがキレイでしかも感じが良い"、"彼女が片言の英語を話す"、味は良くも悪くもないのですが、前述の二つの理由でここが行き着けとなったのでした。このお店の中で、今日一番のすばらしい出来事がありました。実は、このお姉さん、日本に行ったことがあり、少々日本語も話せたのです。私が、へたくそなスペイン語交じりの英語で朝定食を頼むと、お姉さんが聞いてきました。
「Where are you from?」
「Im from Japan. Um... Soy Japones!(ソイ、ハポネス-日本人です)」
「Namae wa Nandesuka?」
「Oh! You speak Japanese!」
理由を聞いてみると、長野に数週間滞在したことがあるとのこと。また、アメリカにも6ヶ月くらい住んでいたとのこと。これをきっかけに、飯もそこそこに、英語で30分くらい話し込みました。「何で日本行ったの?」、「日本の感じはどうだった?」、「スペイン語教えて!」。彼女の名前はベロニカ。年の頃25歳くらい?。身長170cmくらいの背の高いスレンダー美人です。「また、明日もくるよ!」と言い残し、住所とメールアドレスを交換してアディオスしました。明日、写真でもとってくるので載せますね。なんかね、メキシコ来て、メキシコ人と初めてしっかりしたコミュニケーションとりました。メキシコ人はほとんど英語を話せないんで、なかなか仲良くなる機会は無かったのだけれども。だから、今日はとっても楽しく、嬉しかったのでした。

 でもね、ベロニカの左手薬指にはしっかりとリングがはまっていたのでした…。あれれ、旦那は何処?

- 本日の出費 -

 レート : N$1=US$0.1=\12

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

朝定食 * 1 (昼食) N$25
トマトジュース1リットル * 1 (夕食) N$0.8
カップヌードル * 1 (夕食) N$4.5
生卵 * 1 (夕食) N$0.1
ツナ缶 * 1 (夕食) N$4.2
 

- 雑費 -

宿代 N$110
マルボロライト (タバコ) N$16.5
薬 (抗生物質) N$78

更新地 : Cancun ( Mexico )

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