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旅日記 |
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2003年04月18日(金) ジャイプル 晴れ - ジャイプル到着 - |
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ナマステ。 本日、ジャイプルに到着しました。ここジャイプルの町は、デリーから南西に、列車で5時間ほどのところにあります。距離にして250Kmほど。ここは別名ピンクシティーと呼ばれ、城壁に囲まれた旧市街がピンク色で統一され、その様が非常に美しい町として有名です。 さて、ニューデリーのメインバザールにあるホテルを出たのは、朝の4時頃でした。徹夜したため、体調最悪でした。抗生物質と下痢止めを飲んだ後、数日滞在した"HotelPayal"の若マネージャに見送られて、宿を後にしました。ニューデリー駅前までは徒歩で10分ほど。まだ夜も明けない道中、うなりをあげる野良犬に絡まれたり、巡回中の警察官に挨拶しながら、駅へと向かいました。ニューデリー駅前からはオートリクシャー(3輪バイク)でオールドデリー駅を目指しました。 オールドデリーの駅構内は、早朝にもかかわらず、床で寝込むインド人達であふれていました。皆、大きな布を体に巻きながら器用に寝ています。彼らの足を踏まないように注意しながらホームに出て、すでに待機していた5時15分発の"Delhi Jaipur Express"のSL(Sleeping Class=寝台車)クラスの指定ベッドに横になりました。いやいや、とても快適です。このSLというクラスは下から2番目、上から数えて6番目。主に、ミドルクラスのインド人達が乗車する車両と考えて良いでしょう。皆、早速熟睡の模様。 ここで、インドの列車について簡単に説明しておきます。インドは、実は鉄道王国なのです。その営業距離は6万キロを越え、これは世界第2位の規模とのこと。2,000キロ、3,000キロといった距離を2,3日かけて走破する普通列車も多数あります。日本で言うならば、北海道発九州行き普通列屋といったところでしょうか。さて、インドでの鉄道移動は、旅行者にとって大変楽しいものです。車内では、さまざまなインド人に声をかけられ、話し込み、また、彼らの車内での行動を見ることは、旅行者にとって非常に興味深いものなのです。荷物棚で寝てるインド人、床に座りこんで飯を作っているインド人、唄を歌いながら各車両を周り喜捨を求めるインド人、火のついた線香を片手になにやら怪しげな呪文を大声で唱え始めるインド人…。2等普通車なんかは、足の踏み場も無いくらいに、床いっぱいにインド人たちが座っているし…。もうなんでもありなんです。めちゃめちゃです。でも、これがとても面白い。また、車窓を流れる風景をゆっくりと見ることができるのも、鉄道の醍醐味でしょう。地平線まで見渡せるような平原、朝もやに煙る湿地帯、色鮮やかなサリーを揺らしながら畑で働く女性たち、その横で力仕事に励む男たち。平原を悠々と歩く野良牛、野良馬、野良羊…。数時間ごとに、めまぐるしく変化する自然。ほーら、インドを鉄道で旅行したくなったでしょう。さて、インドの列車には、一般的に、さまざまなクラスの車両が数十両も連結されています。クラスは以下のとおりです。
さて、話を元に戻します。ジャイプルに到着したのは午前10時半頃でした。駅から一歩外に踏み出したとたん、10人ほどのリクシャーワーラー(人力車もしくはエンジン付き3輪車の運転手)達が寄って来ました。 「どこから来た?」 「遠いところからやってきました」 「ホテルは決まっているのか?」 「ホテルって何のことだい?」 どこの町に行っても、こんな風に声をかけて来る輩は、非常にうざい。ぼるのは当然にして、「そのホテルは潰れた…」、「そのホテルは盗難が多発していて危険だ」等の嘘ばかり。挙句の果てには、指定した場所に行かずに土産物屋や違うホテルに連れて行かれる(彼らは土産物屋やホテルからのコミッション、つまり紹介料をもらうことができる)…。面倒くさいので、こっちも適当に対応します。俺の腕をぐいぐいと引っ張るような強気な客引きには、笑顔で、「メルハバ!、シュクラン!、死ね!」(トルコ語でこんにちは、アラビア語でありがとう、日本語で死ね)と返します。相手は何を言われているのか全く理解できていない模様…。あほか、そんなのに、のこのこ付いて行くかっての。駅から少し歩き、木陰で眠っていたサイクルリクシャーの運転手に声をかけます。 「この住所まで何ルピーで行ってくれる?」 「20ルピーだ」 「じゃぁ、5ルピーでどうだ?」 「5ルピー?馬鹿言うな。15にしてやろう」 「じゃぁ、10ルピーでいいじゃん。そうしてくれ」 「わかった10だ」 「OK」 前回インドに来た時には、費用を安く上げることに楽しみのようなものも感じていて、1ルピー(2.5円)までこだわって旅行していたような覚えがあります。うーん、あの頃は若かった。だけれども、今回は少し違います。交渉をがんばるのも面倒くさいし、10ルピー(25円)くらいだったら、チップとして渡したと思えば、何てこと無いし。前回よりも余裕があるなぁ、俺。そして、リクシャーでたどり着いた宿は、「ステフェルス・ゲストハウス」。この宿にはプールがあるとのことで、このプールのためだけにデリーからこの町にやってきたといっても過言ではないのです。ホテルのフロントで、まずは値段を聞いてみます。 「こんにちは。このホテルは一泊いくらですか?」 「エアコン無しのシングルで150ルピーです」 「このホテルにはプールがあるって聞いたのですが」 「プールは2日前にペンキを塗りなおしたばかりなので、今はやっていないよ。明後日、水を入れる予定だよ」 「がーん…。明後日…。俺がジャイプルに来た理由は、お城や宮殿を見たかったわけでは無いのです。この宿のプールが目的でこの町までやってきたんだけれども…」 「じゃぁ、プール無しで申し訳ないから、宿代をディスカウントしよう。125にしてあげよう」 一泊125ルピー。プール無しでこの値段は高い。近辺を探せば、80ルピーやら90ルピーの宿は、いくらでもありそうです。 「ごめん。プールもやっていないし、125は高いから他へ行きます。明後日また来ますよ」 と宿を出たところ…。 「ちょっとまった、ジャパニー!100ルピーがラストプライスだ!それでどうだ?しかもプールを明日からにしようじゃないか」 「まじっすか!じゃぁ、プールと部屋を見せて。それから決めます」 部屋はなかなか良い感じです。トイレ、シャワーも室内についています。また、プールも良い感じでした。それほど広いプールでは無いですが、深さ1.5mほどで、飛び込みもできそうです。 「うん、じゃぁ、100でOKね?泊まります。」 結局、チェックイン後も、「プール、プール」と俺が連呼し…、そんなこともあり、今晩から水をため、明日朝一にはプールに入れることとなったのでした。客は俺とインド人の家族連れが1組のみ。俺のためにプールを開いてくれるなんて…。なんという贅沢。 チェックインから数時間後、この宿に入り浸っているローシャンというリクシャーワーラーと意気投合し、ビールを飲み…。先ほど飲み会が終了しました。体調最悪にもかかわらずまたビールを飲んでしまった。今晩も胃痛、腹痛、下痢に悩まされることでしょう。 とりあえず寝ようと、試みてみます。お休み。 |
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- 本日の出費 - |
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レート : Rs1(ルピー)=\2.5 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 移動費 - |
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- 飲食費 - |
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- 雑費 - |
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更新地 : JAIPUR ( INDIA ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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