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旅日記


2003年06月14日(土)
カトマンドゥ

- 二日酔い…-

 
 ナマステ。

 ぐえ〜、朝から二日酔いで気分悪ぃ。

 実は、昨晩カジノへ行ってきました。"飯食い放題、ビール飲み放題"というたい文句に、ついつい釣られてしまい…。どうせ少しはプレイしないと、飯も食えないと思われたので、US10ドル(1200円)を握り締めて出かけました。

 目指すカジノは高級ホテル内にありました。ドレスコードも無いと聞いていたので、Tシャツにジーンズ、ぞうりというラフな格好で入場しました。入場時には、年齢チェック、パスポートチェックも全くなし。カジノ内には、一応、外国人か上流階級の人しか入れないような雰囲気がありました。俺のような、ただ飯、ただ酒目当てのような輩は見かけませんでしたので、客の入場チェックは、すべて警備員の眼力にかかっているのでしょう。

 まずはカウンターに行って、目的のビールを頼みます。さりげなく、10ドル札(少ね〜)を握った手を見せながら、
「これから一勝負するんだが、そのまえに一杯よいかな?」
「Yes, Sir.」
「無料だよね?」
「Yes, Sir.」
少し余裕を装っておきながら、「無料だよね」の言葉は必ず発する俺。どこか、かっこわりぃ。
ビールを2杯のみ、このまま帰ってもばれなさそうな雰囲気でしたが、やはりそれはルール違反でしょう。ということで、しばらくの間、いくつかのルーレットの卓を周り、様子を眺めます。20分くらいの間、だらだらと様子を見て、決めました。
「よし、あそこに座ろう」
周囲は、裕福なインド人観光客と西洋人観光客ばかりです。席にタバコを置くと、10ドルをチップ(コインのようなもの)に交換するためカウンターへと足を向けました。そして10ドルが10枚のチップに化けて勝負開始です。

 "1、2、4、5"、まずは4つの数字の真中に一枚チップをおき、様子見します。
「カランカラン…、カラカラカラカラ…、No.5」
おっ、いきなりの当たりです。1ドルが8ドル?に化けました。やべっ、今日なんかついているんじゃないの? もしや大もうけの予感。やってやるぜぃ。2ゲームに1ゲームは様子を見て、その間にビールを頼み…、1時間後、気づいてみれば60ドル勝ちくらいの状態になっていました。この頃には、事あるごとにウェイターにビールを頼んで、がぶ飲みしていたせいもあり、かなりのべろべろ加減。ディーラーにもチップあげまくり。多分、10ドルくらいはあげたんではないだろうか。酔いも手伝って気がかなり大きくなっていました。「よし、ここは勝負どころだ」と勝手に思い込み、これまで1ドルずつ2箇所にかけていたものを、一気に2、3ドルずつ数箇所にといった掛け方をし始めました。そして運の悪いことに、この頃から2、30分間は、はずれ、はずれの連続。手元にあったUS70ドルが50ドル、30ドル…と減っていき、そして終には10ドルに。えぇい、俺も男だ。5ドルを"No.0"に、そしてもう5ドルを"黒"に。
「カランカラン…、カラカラカラカラ…」
やっちまいました。全てが終わりました。

 飲みすぎで気分悪いし、しかもオケラで寂しい気分。「あーあー、あの時やめておけばよかった…」。まぁ、パチンコにしても、海外のカジノにしても、全く同じ。ギャンブルとはこういうものです。

 その後、ディナーを食おうということで、勝負中にディーラーから貰っておいたクーポン券を握り締め、カジノ内のレストランに向かいました。バイキング方式なんで、食べきれないほどの料理をさらに載せ、ほおばり始めました。

 3分後、「ぐえー、気持ち悪ぃ」。トイレに走って行き、一吐きしました。「だめだ、もう帰ろう」。気分悪すぎる。レストランの店員の白い目を背中に受けながら、皿に載せた料理の9割ほどを残して、レストランを後にしました。

 帰りが帰りでまた大変でした。気持ち悪いのに加えて、道に迷ってしまいました。宿までは歩いて20分ほどのはずなのに、一向に見慣れた道に出ません。夜中の1時、人影の見えないカトマンズの街をうろうろします。仮に、ここで誰かに襲われたとしても、所持金10ルピーくらいなんで、全く問題なし。酔っ払っているんで、「誰でもかかってこい」くらいの勢いです。
「だめだー、わからんし、疲れたー、気分ワリィ」
道端にすわって、タバコを一服します。そんな俺を不審に思ったのか、巡回中の警察官が何か尋ねて来ました。最初は現地語で、彼が何を言っているのかさっぱりだったのですが、俺が理解していない様子を見て、途中からは英語に。良かった。彼は英語ができる。
「迷ってしまって…。タメル地区に行きたいのですが…」
親切な警察官に、詳しく道を教えてもらい、1時間くらいかけて帰ホテルしたのでした。

 帰ホテル後は即寝しました。

 あぁ、今日になっても、少し後悔が残ります。あそこでやめておけばよかった〜。10ドルなんて、日本円にしてみれば1,200円ですが、この国では10ドル=700ルピー。ホテル代、食費を含め、3日間くらい暮らすことが出来る金額です。パチンコ屋で1万円くらい擦ったような軽い寂しさが残っています。まぁ、軍資金の10ドルでビールがぶ飲みして(全て吐いたけれども)、飯も少し食って(これも、全て吐いたけれども)、たばこタダで一箱もらって。なので、まぁ、よしとしましょう。

 そんでもって、今日は二日酔いです。外は雨模様で観光も出来ないため、だらだらと部屋ですごしています。これからインターネットにでも行ってきます。

 またね。
 

- 本日の出費 -

レート : Rs1(ネパールルピー)=\1.5

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
 

- 飲食費 -

チャイ * 1 (朝食) Rs5
ダルバート * 1 (昼食) - ネパール料理の定食。インドのターリーのようなもの。 Rs25
 

- 雑費 -

SURYA LIGHTS * 2 (たばこ) 10本入り Rs50
宿代 Rs150

更新地 : Kathmandu ( NEPAL )

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