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旅日記 |
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2003年08月10日(日) クアラルンプール 曇り - クアラルンプールの街を歩く - |
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こんにちは。マレーシア2日目です。 今日は、クアラルンプール市内の主な観光地をまわって歩きました。さらさらっと書いておきます。 10時起床。眠気ガンガンでかなりつらいですが、起きないといけませんね。昨晩はあまり眠れませんでした。というのも、午前2時くらいにチェックインしてきた西洋人男性の、バッグを開け閉めする音がとってもうるさくて…。しかも一回の開け閉めではないのです。20分くらいにわたって、開けたり閉めたり…。「どうせまた開けるんだから、閉めるな!」、寝ぼけ眼でそんなことも思いました。本当に彼ッたら自己中。「俺だったら、そういったことは廊下でするね!」って感じ。俺が寝ているのを知っていながら、なんでこう自分勝手なのだろうと、頭に来てしまいます。さらに、夜の23時くらいに出かけていった隣のベッドのイギリス人女性が帰ってきたのが、午前4時頃。酔っ払っているのか、ベッドから転げ落ちるわ、なんか叫んでいるし…。なんで、このドミの住人はクレイジーな奴ばかりなんだ…。 シャワーを浴び、11時頃、宿を後にしました。まず向かった先は、「ペトロナスツインタワー」。クアラルンプールに来たら、「ここは訪れないといかんだろう!」ってな建物です。宿近くの「PASAR SENI」駅からLRTと呼ばれる地下鉄チックな乗り物に乗って、「KLCC」駅へと向かいました。この間の駅は3つ。値段は1.6RMでした。切符の買い方がわからなかったり、行き先の方向がわからなかったり…、そして冷房の効いた綺麗な乗り物に、久しぶりのこういった困惑は私を大層ワクワクさせました。「KLCC」駅に到着してみると、周囲には本当に近代的な街並みが広がっていました。綺麗に整備された公園、「スリア」とかいう大きなショッピングセンター、見上げると目がくらみそうになる高層ビル群。「いやー都会だ!」。このツインタワーは、高さ450mを越える、89階建てのツインビルです。定かでありませんが、一時は「世界一高いビル」であったような記憶があります。日本一の横浜ランドマークタワー(今でもそうなのか?)なんかよりも高い建物です。本来、タワーには「ビューラウンジ」なるものがあるらしく、ここからクアラルンプールの街並みを一望できるはずなのですが、あいにく、今の期間は「メンテナンス中」とのことで、そこは閉ざされていたのでした。やることも無いので、「スリア」の中にある「伊勢丹」やら「紀伊国屋」をぶらぶらした後、タワー裏の公園でしばしだらだらして、この地を後にしました。 次に向かった先は、「マスジッド・ジャメ」という名前のモスクでした。スピーカーから大音量のアザーン(コーラン)が流れるなか、モスクの中に入っていき、顔を洗ったり、足を洗ったり。訳もなしに、周囲の人々に「シュクラン」を連呼してから帰ってきました。 モスクを出た後は、近くにあるリトルインディアへと昼飯を食いに足を向けました。南インドで食べていた「ミールス」が食いたくて食いたくてしょうがなくて、周囲のインド人(インド系マレーシア人?)に尋ねまくりました。すると、やっとこさ、一軒のミールス屋を発見することができました。インド人しかいない店内に「ワナカム」(タミル語の「こんにちは」)を言いながら中に入ってみると、中国人がこんな食堂に入ってくるのが珍しいらしく、英語で返されました。 「ここは、カレーしかありませんよ」 「えぇわかっていますよ。ベジタリアンミールス(バナナの葉っぱの上にごはん、カレーなどを載せた南インドの定食)はいくらですか?」 と俺。 「中国人ですか?シンガポール人ですか?」 と聞かれたので、 「いえいえ、日本人です」 と俺。 「バナナの葉っぱのやつですよ?」 「わかっていますよ。タミルナードゥで何度も食いました」 「おっ!インドに滞在していたのですか?」 「そうです。何度もミールスを食いました。好きなのです。だから食いに来たのです」 合点いった店員は、やっとこさ、俺にミールスを運んできてくれたのでした。そして、なつかしのミールスとご対面しました。 「あー、何もかもインドと一緒だ!」 嬉しくなってしまいます。味もインドそのもの。もちろんお代わりし放題。美味い美味い。そして、腹いっぱいになるまで食って、なんとRM4(130円くらい)。物価の高いここマレーシアにおいても、やっぱりミールスは庶民(旅行者)の味方なのでした。 飯を食った後、リトルインディアをぶらぶらしました。すると、インド音楽がんがんのCD&ビデオ屋を発見。引き寄せられるように店内へと入っていきました。すると、またも店員がいぶかしげな視線を俺に向けます。 「なぜ、中国人が…」 そんな感じの視線です。たまらなく、俺のほうから声をかけました。何を言おう…、「見ているだけ」と言っておくか?、いや、中国人と思われているのもしゃくだ。俺のインド通(べつに詳しくも無いんだが…)ぶりをさりげなく表しておこう。 「ワナカム。実は、ある映画のVCDを探しています」 やべっ、なぜかそんな言葉を発してしまいました。何の映画を言うつもりなんだ、俺は。有名なインド映画でも口に出して、そのVCDを店員が見つけてきて、それを買うはめになるのも困る。そうだ!インドにいたときに見た「サミー」という映画を口に出してみよう!あの映画なら、まだVCDになんかなっていないはずだ。仮にVCDが発売済みだとしても、ここはインド本土じゃあるまいし、そんな新しいVCDなんて無いだろう。 「実は、チェンナイでサミーと言う映画を見ましたが、そのVCDを探しています」 「おぉ、それなら、ここだ」 「あやー!」 困ったことに、店内には新登場の「サミー」のVCDがやまずみされていたのでした。 「買うの?」 「いくらですか?」 「RM14.5(500円くらい)だよ」 予想外の展開に困惑しきりの俺は、 「あっ!財布を外に忘れた模様!」 訳のわからない言葉を残して、小走りに店を出たのでした。店を出てしばし考えました。 「うーん、サミーなかなか面白かったし、14.5なら買っても良いかなぁ。値切れば10くらいになりそうだし…」 ポケットの中の金を確認するとともに、学生証とパスポートも用意しました。「値切りに成功したら買おう!」、そんな決心を胸に、そして店に舞い戻りました。 「ワナカム」 「ワナカム。おっ!財布は見つかったかね?」 「はい。今日は財布を持参していないことに気づきました。ところで、私はこんなのを持っています」 学生証とパスポートのインドビザ欄を提示しながら交渉開始です。 「俺は学生です。ディスカウントしてください」 「VCDに定価が書いてあるだろう、RM14.5って。だからだめ」 「俺はインドに行ったことがあります。インドが好きです。ディスカウントしてください」 「だめだめ」 最後に取って置きの手段に出ました。パスポートの写真欄を提示して、最後の言葉です。 「なんと、あなた。明日は私の誕生日じゃないですか!だから、あなたはディスカウントするべきです。いや、しなければならないのです。ここであなたがディスカウントしてくれれば、ガネーシャ(インドの神様の1つ)の幸運が舞い降りて、あなたのお店は大繁盛間違いナシです」 「そうか、明日は誕生日か。しょうがない、RM12にしてやろう」 「私は学生で、しかもインドが好きで、しかも明日が誕生日です。だからRM10にしてください」 「ムリッ!」 結局、RM12(420円くらい)で買うことにしました。 あぁ、あぁ、長くなってきたので、ちょっとはしょります。 店を出て、その後は「ムルデカ・スクエア」と呼ばれるクアラルンプール発祥の地を見学して、宿に戻りました。宿に帰ってみたら、前出のクレイジーな二人はそろってチェックアウト済みでした。 「やった!しばらくはドミを独り占めだ!」 現在17時。そろそろインターネット屋に行かないといけないので、これにて終了。 まったね〜。 そうそう、最後に。この日記にて何十回も書いていると思うけれど、「だから俺に現地語で話し掛けるなっつーの」。ネパールではネパール語で、タイではタイ語で、ラオスではラオス語で、カンボジアではカンボジア語で…、そしてここでもマレー語で。バンコクの空港では中国人に中国語で話し掛けられるし…。今日も、3、4回ほど、普通に道を歩いていただけで、現地人のおにいちゃんやおばちゃんなんかに話し掛けられたのだ。一昨日美容院に行って、現在髪型がファンキーなため、「それどこでやったの?」とか、「タバコくれ」とか、もしくは道順を俺に尋ねているんだと思うけれども、「ジャパン、ジャパニ、イープン、イーベンレン…」、何度か繰り返すと、やっと俺が日本人だってことに気づいてくれる。肌が黒いせいだと思うんだけれども、俺自身、困惑してしまいます。ネパール以降、同宿の西洋人達も、俺に現地の言葉で「こんにちは」なんていいかけてくる始末。俺って一体何人だと思われているんだろう…。 |
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- 本日の出費 - |
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RM1(マレーシアリンギット)=\35 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 移動費 - |
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- 飲食費 - |
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- 雑費 - |
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更新地 : Kuala Lumpur ( Malaysia ) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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