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旅日記


2002年12月28日(土)
フランクフルト
曇り
- フランクフルトの町を歩く -

 
 ドイツ2日目です。今朝は、時差ぼけのためか3時間しか寝ないまま、なぜか朝の4時に起床。このホテルの宿泊費32ユーロ(税込み)の中には朝食も含んであるので、朝7時の朝食開始時間を待ちました。

 きっかり7時に赴くのも恥ずかしいので、7時半くらいだったでしょうか。1階のレストランに向かいました。ここは最高でした。コーヒー飲み放題、パン食べ放題、サラダ、肉料理、フルーツ、ケーキ、ヨーグルト、全て食べ放題。あぁ、最高。こんなに腹が一杯になったのは久しぶりです。ここで、ひとつ思いました。「低級ホテルの良い部屋に泊まるよりも、中級ホテルの安い部屋に泊まったほうがお得かな?」。このホテル、中級ホテルで、通常の部屋は1泊50〜70ユーロ(5250〜8500円くらい)くらいします。ただ、5階にある数部屋は「部屋の中にバス、トイレが無い」、「部屋が狭い」といった理由から、値段が半分程度に抑えられているもようです。私はこの5階部分の部屋に滞在しているわけですが、昨日の日記にも書いたとおり、さすがここは中級ホテルです。部屋にはタオルも石鹸もシャンプーも用意されていましたし、朝食も豪華です。安いホテルでは、これだけの朝食を取ることはできないでしょう。たとえば、車なんかでも、安い車の排気量の大きいやつよりも、高い車の排気量の小さいやつを買ったほうが、結構良いのかなぁなんてことも思います。高い車は、基本設計の点で、安いそれとは異なります。さて、ここフランクフルトでの3晩は、ずっとこのホテルに滞在する予定です。ですので、この豪華な朝食を1日のメインにして、なんとか出費を抑えたいものです。

 食事の後、午前9時くらいになると、やっと明るくなってきました。早速、カメラ片手に町歩きを開始しました。ここフランクフルトの町を歩いてみて、気づいたことをいくつか箇条書きします。

・移民が多い
 イギリスやフランスには、過去の植民地から来た黒人も多いと認識していましたが(サッカーをはじめとするスポーツ選手を見ても、結構黒人がいるでしょう)、ドイツは住人のほとんどが白人で、私の中ではドイツ=白人のイメージがありました。実は、黒人も黄色人も結構多いのでした。なかでも、トルコ系、西アジア系、南アジア系、中国系、韓国系が目立つような気がします。駅近くには、トルコ料理店や中華料理店、韓国人が経営するカラオケバー&すし屋、アラビア文字の看板が掲げてある雑貨店なんかを、多々見つけることが出来ます。黒人も結構いますが、どこからやってきたのか見た目ではわかりません。私はこの国に3日しか滞在しないためはっきりしたことはいえませんが、見た目上、皆仲良くやっているもようです。

・観光客が多い
 バックパックをかついだ白人が、フランクフルトのメイン駅構内にうようよいます。観光客が特に多い「Zeil?」という地区には、白人観光客(どこの国からきたか、俺の目からは判別できないので、1まとめ)、韓国人観光客(顔と言葉で分かる!)が多かったような気がします。日本人はそんなに見かけませんでした。「日本の景気が悪い」のと、「お正月に旅行に出かける人なんかはハワイ等の皆暖かい地域を目指すんだろうなぁ」というのが私の推論です。フランクフルトがドイツ内でどの程度の規模の町なのか分かりませんが、町の規模の割には、観光客が多いように感じます。普通だったら、ベルリンとかを目指すでしょう。この町にはそんなに見るところが多くないように思われるし。多分、ルフトハンザ(ドイツで1番大きな?航空会社)の本拠地がフランクフルトであるということも、観光客が多い、大きな理由の1つでしょう。私なんかも、「中米からアフリカへの乗り継ぎついでに、2、3日滞在しようかな」って感じですもの。同じような感じの人が結構いるのでしょうね。

・市内に"三越"があった
 観光客の多い繁華街に三越がありました。規模はとても小さいのですが、店内にはお土産品が並んでいました。フランクフルト在住日本人のための店というよりも、日本人観光客をターゲットとした商品展開をしていました。店には入りましたが、もちろん、何も買っていません。

・町の中心部は、車道よりも歩道のほうが広い
 これには少し驚きました。1車線の車道の両脇に、3車線分くらいの歩道があったりします。ヨーロッパの主要先進国では、「パークアンドライド方式?」だっけか?、つまり、通勤、通学、買い物等の目的で町の中心地に向かう場合は、家から最寄の駅までは車で行き、そこで車を駐車場に入れ、電車に乗り換えて中心部を目指すといったの考え方が浸透しつつあるというレポートをTVか何かで見た覚えがあります。この考え方の根本的な理由は、「交通渋滞の解消とそれに伴う大気汚染の減少」、「エネルギーの節約」といったものだと認識していますが(違うのか?)、それと同時に、こういった道路を目の当たりにすると、「歩行者第一」の考え方を基本として街づくりを進めている姿勢に感心させられました。こういう点って、日本なんかよりは1段階先に進んでいると感じられます。日本では、未だに「なんとか歩道を削って、より車道を広げよう」とするような状況が多々見られます。

・多くの道路に自転車専用レーンがある
 上のと同じように、クリーンでエネルギーも浪費しない自転車は優遇されています。

・路面電車が大活躍
 トロントでも路面電車が大活躍していたけれど、ここでもそうです。日本とは逆の流れだね。日本では地方都市を中心に路面電車が廃線になったりしているけれど…。車の変わりにクリーンで渋滞も起こらない路面電車などの公共交通機関を利用するといった方向に動いているみたいです。

・タバコポイステ三昧
 ドイツはリサイクルシステムやごみ処理システムが非常に進んだ国で、町の中もキレイで…そんな認識をもっていました。確かに町の中にごみはあまり落ちていません。これまで滞在していた中米各国のように道端に空き缶やペットボトル、ビニールバッグが無造作に捨てられているといった光景も見られません。ただ、やはりこの国にもタバコポイステが溢れていました。日本と同様、多くの人が喫煙大好き!といった感じで、喫煙者の私としては少し嬉しくなってしまいます。ただ、ポイステはやめようぜ。しっかり灰皿に捨てようぜ!非喫煙者から嫌われるばかりになってしまうからさ。しかしながら、多くのごみ箱にタバコ捨てスペースが併設されている点は、やはり日本とは異なります。ここでは政府や地方公共団体が管理していると思われるごみ箱に、灰皿が併設されています。日本では、ごみ箱設置は政府(区や市も含む)、灰皿設置は民間(日本たばこ産業や商店主)等が中心となって行なっているようなイメージがありますが…(事実でないかもしれない)。

・麻薬を楽しむ人が多いみたい
 駅前には、夜になるとラリっている奴がたくさんいます。駅前の路上には注射器が捨てられています。上のタバコの件とも関連しますが、もちろんこの国でも麻薬の使用、所持は違法だと思うのですが、これを特に重点的に取り締まっているような姿勢も見られません。ここには、文化というか、生活というか、そういうものの根底に個人の自由、その結果の自己責任というものを尊重するといった姿勢があるのではないかと感じられます。麻薬におぼれ、その結果その人の体がどうなろうと、私の知ったこっちゃありません。個人的には、麻薬とかの使用は、他人に迷惑をかけなければ良いんじゃないの?そんな風にも感じます。全て自己責任です。麻薬に皆がおぼれてしまうような国だったら、その国の教育体制や家族が責められるべきで、しっかりした教育を施したにしても、それにおぼれてしまうような人は、その人個人に責任があるわけで…。日本では、何にしても政府(地方政府も含む)が禁止してしまうでしょう。そんなことを感じました。一応何度も書くけれど、ポイステはしていません。携帯灰皿を持っているからさ。麻薬には興味がありません。高いし、ハイになるのはビールで十分だからさ。普物忘れが激しかったり、普段からラリっているような感じだからさ。

・駅前には売春宿みたいなのが多い
 ストリップなのか、売春宿なのかよくわかりませんが、あやしげな店が多いです。皆堂々と入っていきます。まぁ買う側もマナーをしっかり守り、売る側も病気チェックとかの管理をしっかりしていれば、これもいいんじゃないの?と思います。まぁ何かあったら、これも自己責任でって思います。

・マイン川をはさんで、市街の様子が全く異なる
 川の北側は高層ビルが並び、また観光客相手の商店も多く、多少高級なイメージ。一方の南側は、庶民の町といった感じです。

・電線が無い
 観光都市ならではの、地下埋め込み方式なのか?よくわからん。

・ベンツやBMWがたくさん走っている
 日本では高級車として名のとおっているメルセデスベンツ、BMWなどがポピュラーな車として、がんがん走っています。まぁ、ドイツだから、あたりまえか(念のため。ベンツやBMW、VW(フォルクスワーゲン)、アウディ、フォードの一部なんかはドイツの車です。よろしく)。タクシーとして普通にベンツが使われていたりします。日本ではベンツのタクシーなんてめったに見かけないけれども、ここでは普通なんだね。ちなみに、ベンツの後ろを見ても、日本で販売しているそれのように"C"とか"E"とかクラスが書いていないんです。だから何クラスのメルセデスなのか、俺には全く分からん。ここではそんなに高くないのかなぁ?。さすがに、ポルシェはそんなに走っていなかったけれど。ちょっと、ドイツということで、車に軽く触れておきます。ここフランクフルトで、ぱっと見た感じのメーカー別順位。
1.フォルクスワーゲン ゴルフが一杯走っています。まさに庶民の足。
2.ダイムラークライスラー Cクラス?が非常にたくさん走っています。皆、普通に乗っています。
3.アウディ たくさん走っています。日本の「お金持ちの奥様が乗る車」みたいなイメージは全くなし。
4.フォード たくさん走っています。フォーカスが結構走っています。
5.ルノー これも結構ポピュラー。乗っているのはフランス人なのか?ナンバーが全てユーロなので判別できず。
6.日産 サニーやらアルティマを数回見かけました
順位なし-三菱 ギャランやランサーWRXを数回目にしました。
順位なし-KIA 数回見かけました。車種は何なのかわかりません。
順位なし-マツダ ロードスターを時たま目にしました。
順位なし-トヨタ セリカを1度目にしました。ランクルを数回目にしました。
順位なし-スバル インプレッサを数回目にしました。
順位なし-スズキ ワゴンRを1度目にしました。
順位なし-ホンダ シビックを1度目にしました。
・税金が高い
 ヨーロッパの国にありがちな様に、税金が高い…。消費税が食料品は6パーセント、ビールは16パーセント…。こういうのが、手厚い福祉やらを支えているんです。

 長くなったので、まとめに入ります。帰ってきてテレビ見ていました。ここでも気づいたこと。これを書いたら終わりにします。

・カメラつき携帯がコマーシャルで流れていた
 ここフランクフルトでざっくり見た感じ、多くの人が使っている携帯はアメリカやカナダと同じく、ノキアやらエリクソン、サムソンの携帯電話。白黒画面の簡素なものです。しかしTVでは、日本で現在主流のカラー液晶、カメラつき携帯が盛んにCMされていました(CMされていたって、言葉変?)。ボーダフォンって会社があるのだけれども、ここって日本テレコムと資本関係があったような。もしや親会社か? そのボーダフォンが、多分日本のJ-Phoneで使われている機種と同じものをこちらに持ってきて売っているのだろうけれども、Sharp製のカメラつき携帯等が盛んにTV電波に流れていました。皆、和音の呼び出し音とかカメラにびっくりしていることでしょう。日本の携帯システム、携帯機器は世界でもいい線いっているのです。北欧と肩を並べるくらいかな。北欧では、既に、携帯を使って自販機とかでジュースとかを買うことができるらしいからね。日本の目指している姿がすでにそこにはあるわけだ。

・ドイツでは車やバイク紹介の番組が非常に多い
 お国柄だね。日本でやっているCar Graphic TVやTVK(テレビ神奈川)が作成している「新車情報」みたいな番組が非常に多いよ。日本車の情報も伝えています。ホンダのアコードがBMWの3シーズやジャガーを抑えて、ベストバイ(買うべきだ!)のひとつとして評価されていました。ちょっと嬉しかったよ。

 以上。疲れました。


- 本日の出費 -

レート : E1(ユーロ)=\125

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

マクドナルドのハンバーガー * 2 (夕食) E3.00 (1.50 * 2)
ビール 500ml * 3 (夕食) E3.30 (1.10 * 3)
 

- 雑費 -

宿代 E32
たばこ (Marlboro Lights) - (コスタリカでまとめ買いした)

更新地 : Frankfurt ( Germany )

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