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旅日記


2003年02月22日(土)
ブダペスト
晴れ
- Oh! Samurai! -


 「今日こそ、どこかに出かけます!」 珍しく11時に起床。家賃を払いに行ったついでに、ヘレナに宣言しました。「あーら、できるかしら」と言いたげなヘレナの表情。「えぇい、昼飯まで待っていられない!」と気合を入れ、シャワーを浴び、モヒカン頭にジェルを塗った後、町に出ました。今日も、ブダペスト市民の熱視線が、私の頭に向けられます。「あっちっち」、やけどしそうです。

 宿を出て、まず出向いた先は、「Express」という旅行代理店でした。ルーマニアへの列車チケットの値段を尋ねに訪れたのでした。しかし、不運なことに、今日は土曜日ということでお休みでした。次に向かった先は、国会議事堂。ブダペストのシンボルともとれる、この国会議事堂は、一見の価値ありです。ばかでかく、そして美しいこの建物は、私の大のお気に入りです。昼間に見る議事堂、夕方の議事堂、夜間にライトアップされる議事堂…。本当に美しいです。数枚の写真をとり、ドナウ川にかかるマルギット橋を渡ります。右に見えるのがマルギット島、左には"くさり橋"、丘にそびえる王宮が見渡せます。きっと、快晴とは今日のような天気を言うんでしょう。雲ひとつない青空に、それらの建築物が浮かび上がります。この町の景観は、永らく私の記憶に残ることでしょう。ブダペストのこの景観、これははっきり言って素晴らしいです。これまで旅行してきて、多くの町の景色、自然が作り出す景色を目にしてきましたが、ここブダペストの景色は、私の中では10指、いや5指に数えることが出来ると思います。カナダの大平原、メキシコ、カンクンの美しい海岸、中米のティカル遺跡、サハラ砂漠…。ドナウ川を渡り、モスクワ広場に向かう途中、小さな中華料理屋を発見しました。店の軒先に貼り出されているメニューを眺めます。チャーハンが310FTかぁ。店に入り、昼飯を食うことにしました。店に入ると、席に案内してくれることもなし、笑顔で「こんにちは」と話し掛けても、なぜか店員はしかめっ面。適当な席についても、メニューさえ持ってきません。自分でメニューを取りに行き、非礼な態度の店員にオーダーしたものは、やはりチャーハンでした。10分後、小さな器に、なぜか"あんかけご飯"のようなものが盛られて、でてきました。文句をいうと、これがチャーハンだというではないですか。実際に食してみたところ、卵ご飯に、油をかけたみたいな感じで、やはり味は最悪…。ついでに、店員の態度も相変わらず最悪。大失敗。もう来てやんないぜ、こんな店。もちろん、チップもなし。へへんだ。昼食の後に向かった先は、王宮内にある「軍事歴史博物館」でした。内部はこじんまりした造りでしたが、壁にかかる写真の中にはショッキングなものもあり、この国のも深く関わった二つの大戦の様子を、そこに見ることが出来ました。ちなみに、ハンガリーは、第一次世界大戦では敗戦国として70%以上もの国土を失い、第二次世界大戦においてもドイツ側に立ち、再び敗戦国となってしまったのでした。特に第二次世界大戦後期においては、ドイツ軍対ソ連軍の激しい戦闘が、ブダペスト市内で繰り広げられたとのことでした。博物館を出た後は、18時頃まで王宮近辺を散策しました。王宮から見下ろすドナウ川、またブダペストの町は本当に美しく、何枚写真と取ったことでしょう。あぁ、ここもまた男1人で訪れるところではないなぁ。2時間ほど、じっと夕陽に照らされる市街を見ていました。何か、少し感傷的なりながら、そんなことも思いました。

 ところで、軍事博物館にて、そして散策中、数人のハンガリー人から声をかけられました。ある女性は、「昨日、スーパーであなたを見かけたわ。どこから来たの?髪形目立つわね〜」と、私に話し掛けてきました。ある男性は、「Oh! Samurai! 俺が思うに、おまえは日本からやってきたな?それは侍スタイルだろう。ちょんまげという奴だな」なんて言葉をかけてくるのでした。うーん、髪型って面白いもんだ。少し髪型を変えただけで、当人が醸し出すイメージは全く違ったものとなり、また周囲の反応までも違ってきます。だんだんこの髪型が好きになってきた。
 

- 本日の出費 -

レート : 1E(ユーロ)=\130
レート : 1FT(フォリント)=\0.5

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

チャーハン (昼食) 310FT
ビール 500ml * 5 (夕食) 750FT
 

- 雑費 -

SOPIANAE LIGHTS (たばこ) 315FT
宿代 1,200FT
博物館入館料 400FT

更新地 : BUDAPEST ( HUNGARY )

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