旅日記


2001年7月31日
トロント
晴れ

-人との出会いが旅の醍醐味!-

昨晩の夕飯、インスタントラーメン。
さすがに、茹でないとめちゃまず。
全部食えんかった。

 午前9時、猛烈な腹痛で起床しました。昨晩、袋入りインスタントラーメンをそのまま食ったのが響いたのでしょうか(スープは、手の上でなめた)。とりあえず、部屋を駆け出し、トイレに入りました。が、トイレットペーパーがありません。どうしよう。もうだめだ。いいや、やっちゃえ。
「ぼふっ!」
という音が数回繰り返された後、腹痛はすんなり解消されました。さて、どうしようトイレットペーパーが無かったんだ。しょうがないので、便器横の洗面台におしりを乗せ、ひしゃく形にした手で蛇口からの水をすくいます。無事、おしりは綺麗になりましたが、ズボンまでびしょびしょになってしまいました。外に誰もいないことを見計らって、5m先の部屋までかに歩きしました。情けないです。
「ふぅ、だれにも見られなかった」

 シャワー、着替えが終了したのは、午後11時頃でした。さて、今日は何をしようか。まずは、昨晩書いた手紙を出して、その後、飯を食いに行こう。エレベーターで1階まで降り、フロントの兄ちゃんに聞いてみます。

「Hi! I'd ilke to send a air mail. Where shuold I go? Post Office?」
「Yeah!」
「Is there it near here?」
「:@;@::;@:./, HMV /@:/@/:/-^!$ Cross」
「OK!. Thank you very much!」

なんか良く分からんが、「HMVの近くをクロスしろ」みたいなことでしょう。とりあえず、HMVまで行ってみます。おっ、ちょうどHMVの前から、ビジネス街に行くような感じの道がある。いってみよう。すると、お!発見。「Post Office」とでかでかと書いてある。やるなぁ俺なんて関心しながら、中へ入りました。ここでは、何の問題も無く、手紙出し作業完了です。

 このままホテル近くの飯屋まで戻るのもなんなんで、イートンセンター(デパート?)に寄ってみました。有名ブランドのお店であふれるおしゃれな店内を「ぺたぺた」というぞうりの音を響かせながら通り抜けると、「Tourist Information Center」を発見。中には、無料パンフレットがずらーっと並べてありました。ここでは、地下鉄マップやら安ホテル(大学寮)のパンフレットを入手し、退散しました。

 飯屋までの道すがら、1人のアフリカ系男性から声をかけられました。
「こんにちは!」
あら、日本語だ。すかさず返す。
「うい、こんにちは!」
またまた日本語で、
「また会いましょう!」
またもやすかさず返す。
「うーい!またね」
英語に切り替わって、
「Hey! Come on!」
あれれ、呼んでるよ。しょうがねーなぁー。ちょっとこえーけど、行ってみるか。

「Why you speak Japanese?」
「私の父は、大阪大学でPh.Dをとりました。妹は、今日本にいます(英語)」だって。
うそくせーなー。ありがちな感じだなぁと思いながら、ちょっと警戒して彼の横に座りました。

「私は、タンザニアから来ました。ちょっと日本語を教えてくれませんか(英語)」
「Now?」
「はい(英語)」
「じゃぁ、かわりにスワヒリ語を教えてください」

そんな感じで、日本語&スワヒリ語講座が、1時間ほど続きました。
まさか、カナダでスワヒリ語を習うとは…。でも、久しぶりに楽しかった。カナダに来て、1人の人間とこんなに長く話したのは初めてでした。別れ際に、私が「飯の食い方がわからんし」「酒も売っていないし」「英語も下手だし」など愚痴をもらしていると、彼は自分のTEL番号をくれました。
「いつでも、電話してこい」

なんともうれしいじゃないですか。私は名前のみを教えただけなのに、彼(ハッサン)はTEL番号まで明かしてくれました。ここ2、3日、純粋なカナダ人からは、バカにされたり、怒られたりで、少しへこみ気味でしたが、アフリカ系やアジア系のいわゆるマイノリティとは、英語下手でも仲良くなれそうだなぁなんて思いました。

教えてもらったスワヒリ語を少し。
ジナラコナニ(名前は?)
ハバリヤコ(こんにちは)
ニナトカジャパン(私は、日本から来ました)
アサンテ(ありがとう)
ツタオナナバダエ(またあいましょう)

 その後、飯屋に行き、5ドルの「ビビンバ、キムチセット」を食って、ホテルに戻りました。飯屋では、韓国系以外の人間が、キムチを完食することが珍しいらしく、ちょっとびっくりされました。かなりうまいのになんでみんな残すんだろう。
更新地:トロント(カナダ)

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