旅日記


2001年8月23日(木)
トロント
晴れ

-タッチやめなさい!-

今日は写真無し

 今日は9時30分起床。どうやら風邪がひどくなったらしく、のどが痛くてたまりません。

 さて、学校の授業終了後、Book Netというお店で、日加タイムス(邦字新聞)を購入してきました。帰宅後、早速、新聞内の貸し部屋情報欄をチェックしました。うーん、駅から近く、家賃もそこそこっていう物件となると、4件くらいか。何事も早め早めが大切!ってことで、そのうちの3件に電話してみました。

 1件目は、英語での会話。「日本語話せますか?」って聞いてみても、「No.」との答え。だったら、邦字新聞に載せるなっちゅうに!なんて思いながら、何とか英語で会話。駅からの距離や、住所の聞き出しには成功しました。あとはよく理解できず。「月曜に見に来いって」言っていたようなので、学校終わった後にでも行ってみることにします。

 2件目は、日本人の方が電話に出ました。ふぅ、良かった。「日曜にでも、部屋を見にきてください」ってことなので、これも行ってみることにしました。

 3件目は、2度ほどTELしたのに、留守電。なんで、却下。

 上記の部屋を見てみて納得いかなかったら、とりあえず1週間ほどYHに滞在して、その後、再度部屋探しをしようと思います。

 午後10時くらいだったでしょうか。部屋のドアをノックする音が聞こえました。「誰だろう?」なんて思いながらドアをあけてみると、ドアの向こうには大策が立っていました。「暇だから、Internetでもさせてもらおうかと思って、遊びにきました」だって。そんなんで、小一時間ほど、部屋でメール、インターネットをした後、暇なんで、「どこかに遊びに行こうか…」「なんか、いいクラブとか近くにないかねぇ」なんて話しながら、ホテルを出ました。数十分ほど、College駅周辺を歩き回りましたが、楽しそうな店を見つけることができませんでした。「帰ろうか!」ということで大策と別れましたが、うーん帰ってもやることがありません。無性に酒が飲みたくなって、1人で、適当なバーに入ってみました。ピアノ演奏を聞きながら、ビールを飲み始めて5分くらい経ったころでしょうか。近くの席で1人で飲んでいた白人のお爺さんとよく目が合います。私は、カナダでは10代に見られます。おそらく、「未成年が酒を飲むとは何事だ!」なんて思われているんだろうなぁ。と感じていました。さらに5分くらいが経過しました。お爺さんが、こちらの席に近づいてきました。

「楽しんでいるかい?」
「はい」
「音楽は好きかい?」
「はい」
「ちょっと、座っていいかい?」
「はい」

そんなやり取りがあって、2人で飲むことになりました。世間話も一段落すると、おじいさんは聞いてきました。

「お前は、男が好きか?」
「え?、どういうことですか?」
「男の体が好きか?」
「いえ! 女のほうが好きです」
「じゃぁ、なぜこの店に来たんだ?」

あぁ、やっと分かりました。この店は、そういう店だったのです。どうりで、女性客がいないわけだ。20人程度の客は、男ばかりでした。どうやら、Charch St.近辺には、ゲイバーが多いとのこと。ここもそのうちの一件なのでした。

「ほら、ビールおごってやるから、もっと飲みなさい」

ってことなんで、ご馳走になることにしました。ここですぐ帰るのもかっこ悪いですし…。酒が進むうち、お爺さんの行動がエスカレートしてきました。俺の太ももをさわるわ、手を握るわ、胸を触るわ…で大変でした。俺も笑いながら「だめっす、タッチはだめっす…」なんて拒否していました。

「踊れる店に場所を変えるか?、俺がおごるぞ」
なんて誘われました。「このおじいさんだったら、もし襲われても逃げられるな」という気持ちもあり、ついていくことにしました。

 次の店に移動し、30分くらいが経った頃だったでしょうか。お爺さんの行動が、ますます激しくなるのでした。俺の股間をさわったり、自分の股間に俺の手を持っていったり、うーん、ここまでくると、ちょっと我慢できなくなりました。
「明日の朝、早いので、そろそろ帰ります」
「大丈夫だ。心配するな」
「いや、もう帰ります。ごちそうさま」

逃げるように店を出ると、お爺さんが後をおいかけてきました。
「これから、俺の家に来ないか?」
「いえ、勘弁してください」
「じゃぁ、俺がお前のホテルに行く」
「いえ、それも勘弁してください」
「わかった。じゃぁ、最後にキスをさせてくれ」

「しょうがない、おごってもらったし…」
「ほっぺだけね!」
ってことで、ほっぺにキスされました。
あぁ、しらふの今思うと、なんと気持ち悪いことを…。しかも街頭で。あぁ、はずかしい。

 ホテルに戻った後、石鹸で顔を洗って就寝しました。今日はこんなとこかな。
更新地:トロント(カナダ)

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