旅日記


2001年11月4日(日)
トロント
晴れ

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男2人、ピクニックに行ってきました
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今日は写真なし。

 昨晩、Queen St. WestにあるBamboo(レゲエのクラブ)に行ってきました。あんまり盛り上がってなくて、がっかり。一緒に行った大策が、「ホームステイ先に帰るのが面倒くさい」ってことで、俺の家に泊まりました。

 そんなわけで、昼の12時、2人で起床しました。今日は予定が2つも入っています。珍しい。忙しい一日になりそうです。

 まずは、一つ目の予定である、フリーマーケットに行かねばなりません。今日開催されるフリーマーケットは単なる蚤の市ではなく、音楽関連の蚤の市。アコースティックギターが欲しくて欲しくてたまらなかった私にとって、それが安値で入手できそうな今回のフリーマーケットは、ぜひ訪ねなければならないイベントなのです。

 「大策、今日は予定があるから、そろそろ帰ってくれ」

 大策とは、既に数ヶ月の付き合いなので、これぐらい言っても問題ありません。

 「でも、帰っても暇だから、俺もついていくわ。昼飯食べてから、向かおうよ!」と大策。

 自宅のあるSheppard駅から地下鉄に乗り、North York Centre駅で降りて飯を食うことにしました。駅近くの中華料理屋で4品ほど頼み、2人でがんがん食いました。「白米」+「魚&豆腐のなべもの」+「豚肉の辛炒め」+「ショウロンポウ」=駄目でした。食いきれず、残してしまいました。「たかが4品、男二人なのに、これっぽっちも食いきれないんかい!」って思う方もいらっしゃるでしょうね。しかーし、こっち(カナダ)のは、量が多いんですって。まじで。チップ含めて、一人15ドルくらいだったでしょうか。量的にも金的にも、昼から食いすぎました。そうそう、食べている最中、お茶を飲みました。中華だけに、暖かいお茶が出てくるのです。俺のお茶には、なんと垂直に立った茶柱が。大策曰く、

 「今日は、いいギターが買えるよ。間違いない。30ドルくらいで、Martin(ギターのメーカー)あたりのいいやつが」
 「まじで?、おお、十分、十分」と俺。

 店を出て一服した後、2人でフリーマーケット会場を目指しました。North York Centre駅から再度地下鉄に乗りFinch駅へ。Finch駅から53番のバスに乗り、走ること10分。目指すBayview Ave.に到着しました。ここBayview Ave.は、トロントとその隣の市である「Thornhill(読み方わからん)」の境界となっています。つまり、ここはトロントの北のはずれなのです。「ここでフリーマーケットに到着?」ってそんなことは無いのです。ここから、更に北へと、4Kmくらいの距離を歩かなくてはならないのです。なぜ歩くの?、バスもない田舎なの? いえいえ、そんなことはありません。バスくらいは走っています。ではなぜって?それはね。お金をケチるため。我ら2人はトロント市内の地下鉄、バス、路面電車乗り放題の定期は持っていますが、Thornhill市のバスに乗ると、お金を取られてしまうわけです。

 ここからが長かった…。地図上での4Kmは、道路の起伏や蛇行によって、6Kmくらいに感じる道のりでした。途中、腹いっぱいにもかかわらず、走ったためか、大策は持病の腰痛を引き起こしました。あぁ、君はまだ18歳なのに…。

 やっとのことで、目指す「Thornhill Community Centre」に到着しました。さて、探すのは、50ドル程度のアコースティックギター。受付で参加費6ドルを払って、勇んで会場に足を踏み入れました。

 会場内は、ひと、ひと、ひとで、熱気むんむん…かと思いきや…。

 あぁ、がっかりです。出品していたのは、たった4件の楽器店のみ。お客さんも我ら2人を含め、10人程度というお寒いフリーマーケットでした。売っていたギターはというと、ほとんどが1,000ドル以上の、いわゆるビンテージギターってやつです。最も安いもので400ドル。本当にがっかりです。俺が予想していたフリマは、こう、たくさん人がいて、ぼろギターやらがたくさん転がっていて、80ドルの中古ギターを50ドルに値切って。そんなのを期待していたのに。

 「だめだ。何しに来たかわからんねー」

 あまりのつまらなさに、5分も経たず会場を後にし、次の予定である「Lizy(韓国人女性)のさよならパーティー」に向かう2人なのでした。帰りももちろん歩きです。森の中を歩きながら…。そして川のせせらぎを聞きながら…(カナダに来てから、川を見たのは、2人とも初めてでした)。バス停まで6Kmの道を歩きました。まるでピクニック。

 Lizyのさよならパーティーは、Sherboure駅近くの、彼女の住むアパートで催されました。彼女は語学学校のお友達。韓国では小学校教師をしている28歳の女性です。半年間の休暇をとって、こちらに留学していたのですが、来週末、ついに帰国することになりました。なかなかチャーミングな女性で、同い年とは思えない、可愛らしい性格の持ち主です。帰国したら、婚約者とすぐ結婚するそうです。あぁ、残念。

 パーティーは、午後8時くらに始まったでしょうか。参加者は、韓国人の女の子が4人。日本人の男の子が2人、女の子が2人。カナダ人の男の子が1人。うん、ホームパーティーは、このくらいの人数がぴったりです。軽く食べて、お酒飲んで、音楽ガンガンにかけて、踊って…。そんないつものパターンでした。パーティーが終わったのは12時過ぎ。旅行中の私は、彼女の田舎であるプサンでの再会を願って、彼女と別れたのでした。

 「また、仲の良い友達が帰国してしまいます。寂しいねぇ」
更新地:トロント(カナダ)

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