旅日記


2001年6月5日
バンコク
曇り

-アンソニーと出会う-



 今日のバンコクは、久しぶりに曇りです。
 昼頃から、プールサイドで日本人3人、またもや大宴会開始。今後の旅程についていろいろ話すと、「かずさん」と「ひで」は、タイの夜を満喫したいとのこと。俺はあまり興味なく、また、金も乏しいので、明日からは別行動をとることになりました。その後、ばか話を続けていると、「Hey! おまえら、また飲んでいるのかい?」あら、トミーかな?。違いました。どうやら、昨日のトミーとは、見た感じがちょっと異なります。西洋人を見ても皆同じに見える私達にも、トミーと彼の違いはわかりました。なぜって?トミーは、いい感じにはげていたからです。彼の名は、「アンソニー」といいました。かっこいい名前です。キャンディキャンディに出てましたよね。そんな人。いろいろ聞いてみると、彼は半年くらいかけて、様々なところを旅しているとのこと。故郷のアイルランドを、昨年の12月に出発し、ポーランド、ロシア、中国、ベトナム、ラオス、タイと旅してきたそうです。明日には、キューバのハバナに飛ぶとのこと。そう、なにか、感じませんか?タイを除くと、いずれの国も社会主義のにおいがぷんぷんした国ばかりです。「何で?」って聞いてみたら、「好きだから」だって。変わった人もいるものですねぇ。

 その後、「アンソニー」との話は北アイルランドの独立闘争にまで話が進展しました。昨年(だったかな?)もテロがあり、数人がなくなったそうです。彼が南部のWaterfordというところの出身だったせいもあるでしょう。「本当にばかげている」と言っていました。詳細を知らない私は何も反応できませんでしたが、彼の「Peace is No.1」という言葉が、忘れられません。我々日本人も、世界各国で多発している民族独立運動や内紛について、多少なりとも知識を持つ義務があると感じました。また、ある程度の金を持ち、自由気ままに旅行できる私達は、したくてもできない人々がいることを、常に頭の中においておくべきだと思います。彼と話をしていて、ふっと、そんなことを再確認しました。彼とは、メールアドレスを交換して、さよならしました。いつか(近いうちに)、アイルランド全土が平和で満たされることを願わずにはいられません。

 夜は、またもや「かずさん」「ひで」コンビの独壇場です。ホテル近くのナナ・プラザに、勇み立って出かけていきました。ホームページ更新後に私がうとうとしていると、「トントントン」、ノックの音が聞こえます。ドアをあけると、またもや若い女の子が立っていました。「おい、ひで、今日も連れてきたの?」「うんん」、どうやら、犯人は「かずさん」です。今日も、悶々としながら就寝です。
更新地:バンコク(タイ)

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