旅日記


2001年6月9日
カンチャナブリー
晴れ

-飲んで飲んで飲まれてしまいました-

移動日のため、写真なし


 6月9日、7時半くらいに目覚めると外は快晴で、移動日としては最高の天気です。ホテルを8時半くらいにチェックアウトし、カオサン通り付近で「地球の歩き方タイ編」の中古を250バーツで購入後(結構高い!でも、紀伊国屋で新しいのを買うと、900バーツもします)、バンコクの南バスターミナルへ向かいます。バンコクでさえ英語が全く通じない場合がありましたから、これから行く田舎のほうでは、ガイドブックなしという状態は、なかなかきつそうです。カオサン通りから南バスターミナルまでは5Kmほど。15Kgの荷物を背負っての徒歩はきつそうなので、ここは奮発して、タクシーで行くことにしました。

 チャクラポン通りを南西に向かいながら歩いていると、タクシーはすぐに見つかりました。乗り込んだメータータクシーの運ちゃんに、「サーイ・ターイ(南バスターミナル)、Please」と行き先を告げると、ゆるりとタクシーは動き出しました。走り始めた直後、私は「メーター動かして」と言い、運ちゃんがメーターを35バーツにセットしたことを確認し(初乗り基本料金は35バーツなのですが、旅行者と見ると、100バーツといった額から、メーターをスタートさせる悪質運転手もいるとのことです)、運ちゃんにおおよその値段を聞いてみました。「大体、いくらくらいかかるかな?」「80バーツくらいだよ」。

 タクシーがターミナルに到着したのは、走り始めてから15分を過ぎたくらいでした。メーターは、確か67バーツを表示していたと思います。おっ、さっき聞いた値より、ぜんぜん安いです。70バーツ払って、3バーツはチップであげようと思い、70バーツを差し出しました。すると、運ちゃんは言いました。「なに言ってんだよ。お前さっき80バーツでOKっていったじゃん。80くれ」。あほか、こいつ。70バーツだけ渡して、逃げるようにタクシーを後にしました。

 カンチャナブリー行きのバスは、10:45分に出発しました。メルセデス製エアコン付きデラックスバスです。料金は、79バーツ。車内で熟睡し、13:00くらいにカンチャナブリーのバスターミナルに到着しました。さて、まためんどくさい宿探しです。ここで「地球の歩き方タイ編」の威力発揮です。カンチャナブリーのページに掲載されていた、Fan付き150バーツの「Blue Star」というゲストハウスにめどをつけ、モトサイで移動です。モトサイはいいですね。ぼらないのがいい。予想通りの20バーツで現地まで行ってくれました。BlueStarの前に到着すると、宿の主と思われる40代くらいのおばちゃんが走ってきました。「※!?’&カ〜」、何言っているかさっぱり分かりません。とりあえず、英語で聞いてみます。「とまりたいんですけど、Fan付きのシングルあいてます?」。「’&%$#”カ〜」。う〜ん、埒があきません。覚えたてのタイ語で聞いてみます。「ポム、イープン、クラップ。ミー、ホーング、ディアウ、マイ、クラッ?(私、日本人です。シングルルームはありますか?)」。イントネーションを変えながら何度か繰り返してみたところ、何とか通じたみたいです。おばちゃんは宿先の店へ走ると、「オー、イープン!(おー日本人!)」と言って、にこにこしながら、5バーツのボトル入りの水を差し出しました。「Moneyいるの?」と聞いてみたら、「いらない、持っていけ!」って感じでしたので、水をそのまま頂いて、部屋を見せてもらいます。おばちゃんに案内された部屋は、7号室。シャワー、トイレが部屋の中にあり、シーツ、毛布共にピカピカです。ここに決めました。チェックイン後、先ほどのおばちゃんと、小一時間ほど、ボディランゲージで談笑です。そこに近所の大叔母ちゃん(70歳くらい)も混ざり、3人で、”言葉の無い”お茶飲み会を行いました。ひとしきり笑いころげた後、疲れた私は部屋に戻って昼寝です。

 昼寝から目覚めたのは、夜の8時くらいでした。腹が減ったので、ゲストハウス内の食堂に行ったところ、いました、さっきのおばちゃん。西洋人のきれいなお姉さんと、親しげにお話しています。「なんだ、おばちゃん、英語できるんじゃん」と思い、近づいたところ、「&$#%’&%$&”?」、おばちゃん、俺に向かって何か言ってますが、うーん、やっぱり分かりません。ここで、隣にいたきれいなお姉さんが通訳してくれました。「おなか、減ってる?」「はい。なにか食べたいです」。注文したタイ風カレーが出てくるまで(おばちゃんが作る)、ビールを飲みながら、お姉ちゃんとお話しました。彼女の名前は「ゾエ」、イギリスから観光に来たのだが、ここの若旦那が好きになってしまい、現在はここに長期滞在しているとのことです。「ゾエ」は、身長が175cm以上ある、すらっとした美人です。いいなぁ、こんなきれいな人に惚れられて。若旦那ってどんな奴だろ?。

 「おばちゃん」、「ゾエ」と楽しい食卓を囲んだ後、ほろ酔いの私は、ゲストハウス向かいの”レゲエバー”に向かいました。カンチャナブリーの町は、駅やバスターミナル付近はそこそこ都会なのですが、このゲストハウス付近は、秘境ムードも漂う、かなりの田舎です。そんなところに、”レゲエバー”があるのです。このレゲエバー、かなりいいかげんです。壁にこそ、ボブ・マーリー(マーレー)の写真が飾ってありますが、なんと、かかっている曲はBeatlesのイエローサブマリンです。なんかわからんが、座敷もあるし…。客は、かわいい感じの東洋系の女の子が1人と、西洋人のおじさんが1人。女の子はコーラを飲みながら本を読み、おじさんは、音楽に体を揺らしながら酒を飲んでいます。座敷で寝ていた、オーナーと思われるロン毛の兄ちゃんに、「メニューある?」と聞いたところ、「うん、ちょっと待って。お前日本人?、彼女も日本人だよ。すわってよ」との答え。女の子の前に席を陣取り、久しぶりの日本語会話を楽しみました。日本語が久しぶりで、しかも、前にいる日本人「まいこ」さんが、とてもかわいらしいこともあり、時間を忘れて飲んでしまいました。もう、私べろべろです。飲み代は払ったのか、どのようにして宿まで帰ったのか、全くわかりません。

 そんな感じで、多分、AM3:00くらいに就寝したと思います。
更新地:カンチャナブリー(タイ)

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