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旅日記


2002年12月15日(日)
サンサルバドル
晴れ
- サンサルバドルの町を歩く -

 
 エルサルバドル2日目、現在、この国の首都であるサンサルバドルの町にいます。昨晩宿泊したホテルは水道設備がうまく機能しておらず、シャワーの蛇口をひねってから数秒もすると、水が全く出なくなる有り様。水洗トイレの水や、洗面台の蛇口の状況も全く同じ。部屋の変更を要求しましたが、他の部屋も状況は同じとのことで、かなえられませんでした。ホテルの部屋数に対して、屋上にある貯水タンクの容量が小さすぎるのかなんなのか…。結局一度もシャワーを浴びることは出来ず。安さに引かれてこのホテルに宿泊を決めましたが、1泊でこの宿を後にし、San Carlosというホテルに引越しました。このホテルに移動した理由はもう一つあります。実は、明日朝5時発のバスで、ニカラグアのマナグアに移動することにしました。集合時間は朝の4時半と、とっても早い時間のため、起きれるかどうか心配。でもね、このホテルに泊まっていればおそらく大丈夫。なんと、待ち合わせ場所がこのホテルのロビーなのです。バスの待ち合わせになるようなホテル…。そうです、ご想像どおり、なかなかハイクラスのホテルなんです。値段はUS$10。昨晩のホテルの倍もします。そのぶん、もちろん水も出るし、シャワー用のタオルも用意されていたし、石鹸も用意されていたし…と、いたれりつくせりの環境なんです。飲み水(ミネラルウォーター)も飲み放題だしね。

 午後は4、5時間かけて、街中を歩きました。この町の中心部は非常に活気があって、特に町の中心部であるカテドラル(教会)の周囲は、本当にすごい混雑。市場の中は露天と人で溢れ、まるで上野のアメ横のような感じです。一方で、少し中心部から外れると、全く人影のない通りもあります。こういったところは、お金とカメラの入ったポケットに手を突っ込み、はや歩きで通り過ぎるに限ります。町を歩いていてもう一つ感じたことは、通りの両脇や歩道が、はなはだしく汚れていること。ごみの量が、本当にすごい。ペットボトルや空き缶、ファストフードのトレイ、紙コップ等、人々は何かを食べたり飲んだりしたあと、その容器を平気で道に投げすてます。バスの窓からは多くのごみが投げ捨てられ、バスの運転手もビニールバッグを投げ捨て…。外国の町を汚さないようにと心がけ、携帯灰皿なんか使っている俺が、あほらしく感じてしまいます。

 これまで滞在してきた中米の国々においては、環境保護といった意識が非常に、非常ーに低い。数十年前の日本もそうだったように、こどもからおとなまで、ごみをポイポイ道端に放り投げます。隣にごみ箱があっても、その横の路上にポイポイ投げ捨てます。こどもがごみを投げ捨てても、親は注意なんかしません。親もポイポイ投げ捨てます。こんなに美しい海や山があり、たくさんの動植物が暮らしている恵まれた国々なのに、本当にもったいない。外貨獲得の手段として各国政府が観光産業振興のためにお金を投じているのに、そこに住む人々の意識がこんなことでは…と、悲しい気持ちになってしまいます。こういった行動は、自らの首をしめているようなものと感じられます。観光産業を発展させるためには、ホテルを誘致したり、大規模な観光地を建設するだけではなく、国民への教育が大切なんでしょうね。あとね、「チーノ」とかささやいたり、叫ばないよう、教育してあげてください。連日、このことを書いていますが、今日も数十回は、俺にこの言葉が浴びせられました。あぁ、毎日疲れてしまうよ。「外人、外人」とささやかれて嫌な思いをする日本在住外国人の気持ちが、よくわかります。

 日本がバブル景気真っ只中にあった1990年代初頭、この国は激しい内戦のさなかにありました。町歩きの最中に、「この国に住む人々が激しい内戦を経験している」といったことを感じさせる出来事がありました。午後4時頃、カテドラル東の12a AV.(だと思う)を歩いていたときのことでした。私の前方30mほどのあたりから、「パン、パン」という銃声のような音が聞こえてきました。私は、通りの真ん中に立ち、向こうを覗き込むような感じでいたと思います。しかし、現地の人々は違いました。道路わきにしゃがみこむ者、商店のドアの陰にかくれるようにしながら向こうを覗き込む男性。私にとっては、銃声なんてものは、とても遠い存在であり、そんなものが昼間の4時に聞こえるわけがないといった感覚があります。しかし、ここに住む人々にとって、それはやはり、私の感覚とは違うものであるようです。ドアの陰に隠れながら向こうをうかがうなんて行動は、その音が銃声であるという前提に立っての行動なんだと思います。結局、何が、そして誰がその音を発したのか、私にはわかりませんでしたが、驚きを感じた一瞬でした。

 さて、ホテルに帰ってきてからは、シャワーを浴び、髪を切り(とりあえず、鏡を見ながら"はさみ"で横だけ切った)、この日記を書いています。現在夜の8時。明日にそなえ、荷物をまとめた後、早めの就寝ということにしたいと思います。

 滞在も短かったせいか、この国ではこれといった思い出を作ることが出来ませんでした。まぁ、現地のビール飲んで、料理食べて、現地人ともお話できたので、良しとしましょう。

 明日も良い日でありますように。

 

- 本日の出費 -

レート : US$1=\124

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

タマーレス * 1 (朝食) - トマトソース味の蒸したトルティーヤみたいなもの US$0.50
コーヒー * 1 (朝食) US$0.12
ハム * 4枚 (昼食) US$1.00
ビール500ml * 2 (昼食) US$1.20
バーガーキングのハンバーガー (夕食) US$4.00
 

- 雑費 -

宿代 US$10
たばこ (Belmont Lights) US$1
デオドラント用品 US$3

更新地 : San Salvaror( El Salvador)

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