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旅日記


2003年05月23日(金)
チェンナイ
晴れ
- ポケットの中のマッチ箱 -

 
 現在24日の午前2時。猛烈な暑さで眠れない。開けきった窓の外からの騒音が尖った神経を逆なでする。トラックやバスが外を通るたびに、小さなベッドが揺れる。背中からの汗が、ベッドの上の薄汚れたシーツをぬらす。気温は35度以上はあるだろうか、外は無風。湿度がひどい。眠れない。つらい…。

15時、マハーバリプラムからのバスがチェンナイ市内に入った。バスの運転手に「チェンナイの中心部にあるエグモア駅に行きたい」と告げると、「アディヤール」と呼ばれるガイドブックにも載っていないような地区で下ろされる。とりあえず、付近にいた市民に尋ね、市バスを2本乗り継いで、16時30分にエグモア駅に到着。エグモア駅周辺で、ガイドブックに掲載されていたホテルをあたるも、室内にコンセントが無く、宿泊をあきらめる。その後、4軒ほどのホテルを周るも、150ルピー程度と、予算オーバーのため却下。路上にいた客引きに10ルピーを握らせ、安いホテルを数件紹介してもらう。

 この町は、500万人以上の人口を抱えるインド4番目の大都市だ。込み合った道路、崩れかけた歩道、川沿いに点在するスラム。インドの大都市に見られる様々なものが、この町でも見られる。ところで、チェンナイ近辺は、インド国内でも特にカースト制度が厳しい地域らしい。街中では、相当数のハリジャンと思われる人々を見かける。また、この地にはイスラム教徒が比較的多いようだ。バスの中で、路上で、イスラム帽をかぶった市民をたくさん見かけることが出来る。イスラム教徒が経営する商店に、ヒンドゥー教徒が買い物に訪れ、にこやかに立ち話をしている。こういった光景を見かけると、心が躍る。信教は違えど、やはり人間同士。どこの国においても、かくあるべきだと思う。

 宿泊しているホテルの名前は、「M.R.S. GUEST HOUSE」。一晩125ルピーという値段を、値切って100ルピーにしてもらった。そのせいか、どうやら俺の部屋はホテル一の狭く暑苦しい部屋のようだ。1畳半ほどの部屋に、足も伸びきらないベッドが一つあるだけの簡素な部屋。ベッドの大きさは縦160Cm、横60Cmといったところか。斜めの壁、建て付けが悪く閉まりの悪いドア、換気が悪く蒸し暑い室内。これまでの人生の中で、寝起きする部屋としては最も狭いと思われるこの部屋は、まるで、汗をかいたズボンのポケットの中で、少し湿り気を持って、いびつな形になってしまったマッチ箱のようだ。
 

- 本日の出費 -

レート : Rs1(ルピー)=\2.5

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
マハーバリプラムの宿 マハーバリプラム
バススタンド
徒歩 10分
マハーバリプラム
バススタンド
アディヤールバス停 バス
タミールナードゥ州営バス
Rs19 1時間30分
アディヤールバス停 とあるバス停 バス
チェンナイ市営バス
Rs4 20分
とあるバス停 エグモア駅バス停 バス
チェンナイ市営バス
Rs3 20分
エグモア駅バス停 チェンナイの宿 徒歩 10分
 

- 飲食費 -

ミールス * 1 (昼食) - 定食。カレーとライス、おかず Ra18
ファンタ * 1 Rs8
チキンチャーハン * 1 (夕食) Rs25
ミリンダ * 1 Rs5
ファンタ * 1 Rs5
ミネラルウォーター 1L * 1 Rs12
 

- 雑費 -

SCISSORS FILTER * 1 (たばこ) - 1パック20本入り Rs30
宿代 Rs100

更新地 : Chennai ( INDIA )

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