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旅日記


2003年06月30日(月)
バン・ヴィエン

- 西洋人だらけでガックリ -

 
 昨日、お気に入りのヴィエンチャンから、ここバン・ヴィエン(面倒くさいので、以下バン)の町に移動してきました。この町は、中国の桂林に似た奇妙な形の山々を目にできるくらいで、他には特に見るべきものも無いところなのですが、トレッキングやら川下りが出来るということで、西洋人バックパッカーに人気の場所らしいのです。ヴィエンチャンの宿で知り合ったモロッコ人バックパッカー"モハメッド"が、「良いところだ!お勧めだ!行くべきだ!」を連呼するもんだから、来てみました。

 ヴィエンチャンを7時半に出たルアン・パバーン行きのバスは、10時半に経由地であるバンのバス停に停車しました。2人分のシートを独占して、ぐっすりと熟睡していた俺は、バスの揺れが収まったことに気づき、目を覚ましたのでした。土砂降りの外の様子を窓から眺めます。
「おー、これまたのどかな村だ。トイレ休憩か何かかな。タバコでも一服するか」
席を立って、バスの横でタバコをふかしていると、バスの運転手が俺のバックパックを持って、俺の元にやってきました。
「なにしてんの!」
「バンだ」
「は?ここがバンなの?」
「そうだ」
「まじかい。こんな田舎だったのか…。雨のせいで山々も見えないし、何か聞いていたのと違うぞ…」
眠気最高潮だったこともあり、このままバスに乗って、終点のルアン・パバーンまで行ってみようかという気になりました。どうせルアン・パバーンからビエンチャンへの帰り道、またこの町を通るのだし、滞在するのはその時にしよう。その時には天候も好転しているかもしれないし。
「おっちゃん、もし可能だったら、このままバスに乗って、ルアン・パバーンに行きたいのだけれども」
「いいよ」
「追加料金はいくら?」
「50,000Kipだよ」
「高いねぇ。ちなみに、ヴィエンチャンからルアン・パバーンまで通しで買うと、いくらなの?」
「60,000kipだよ」
「え? 俺さ、ヴィエンチャンから、経由地のバン(この町)まで30,000Kipで買ったんだよ。だから、60,000Kip - 30,000Kipで30,000Kipにしてよ」
「だめだね。50,000Kipだよ」
ぐえーだ、ぐえー。しょうがない、金がもったいない。ということで、"今回バンに滞在して、その後ルアンパバーンに行き、そして、ルアンパバーンからヴィエンチャンまで直行"というルートを取ることにしたのでした。

 バスを見送り、小雨の中、ベトナム戦争時に米軍が建設したという飛行場跡を突っ切って、町の中に入りました。数件のゲストハウスの看板が目に入ったので、手当たり次第に訪ねてみます。
「シングルは20,000Kipだよ」
「シングルは25,000Kipだよ」
大体の相場もわかりました。そして宿を訪ねること4軒目、ここ「Phonsaksit Guest House」にチェックインしました。値段は相場の20,000Kip。決め手は、部屋が綺麗で広い、お湯シャワーが出る、コンセントが使える、女主人の感じが良かったといったところでしょうか。

 さて、そんな感じで、昨日この町にやってきたのですが、感想はというと、「うーん、今ひとつだねぇ」。なぜかっていうと、街中に西洋人バックパッカーがあふれ返っていて、それが嫌。いえいえ、西洋人パッカーが嫌いってわけではなくて、彼らが多いから、街のいたるお店が彼らを相手にしたレストランであったり、クラブであったり…。だから、夜なんかはとてもうるさいのだ。どのレストランからも英語の音楽がガンガンに流れ、TV画面からは、映画のビデオが流れ…。食堂に行っても、ピザやらパスタ、サンドウィッチ…、ラオスでそんなものは食いたくないっつーの。しかも相当高いし。本当に西洋人の姿が多くて、村の人口100人に対し、西洋人パッカー200人といった感じ。日本人の姿は全く見かけません。うるさいのが嫌だし、ピザなんて食いたくもありません。街をぐるぐると回ってみても、地元民用のレストランも見つからず。地元民は、皆、自宅の一階で飯を作って食っています。なので、俺の場合、朝食も夕食も袋ラーメンです。部屋でお湯を沸かし、せこせこ作っています。
「なぜ、この町がこれほどまでに人気なのだ…」
うーん、理解できません。 ということで、明朝、ルアン・パバーンというラオス北部の町に移動予定です。このルアン・パバーンは、世界遺産にも指定されているラオスの古都とのこと。ただ、この地域、外務省から危険情報が出されていて、道路や川にしばしば山賊が出るそうな。バスやボートを機関銃で襲撃してくることもあるらしいの。それによって死傷した外国人もいるらしい。まぁ、カンボジアにしてもラオスにしても、このあたりの地域では、こんなことは度々起こるもの。全て運次第です。大丈夫でしょう、きっと。

 最後に…。連日のラーメン続きのせいか何なのか、ここ一週間、下痢が続いています。疲れも取れにくいし。少し心配です。何か、旅行をしていると、1月に1度くらいの割合で体調を崩していますが、まぁ、これも大丈夫でしょう、きっと。

 では、行ってきます。
 

- 本日の出費 -

1kip(ラオスキープ)=\0.01
US$1=10,400kip

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
宿 タムジュン洞窟 徒歩 - 30分
タムジュン洞窟 宿 徒歩 - 30分
 

- 飲食費 -

袋ラーメン * 1 (朝食) 1,500Kip
袋ラーメン * 1 (夕食) 1,500Kip
水 * 1 2,000Kip
 

- 雑費 -

ERA * 1 (たばこ) 20本入り 3,000Kip
ナムソン川の橋通行料 1,000Kip
タムジュン洞窟入場料 9,000Kip
ホテル代 20,000Kip

更新地 : Vang Vieng ( Laos )

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