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旅日記 |
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| 2003年08月13日(水) マラッカ 曇り時々雨 - 喜怒哀楽無し - |
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| あらら、またもや、こういった状況に陥ってしまいました。旅行始めてから何度目のことだろう。少し前からこの兆候が現れていましたが、ここにきてますます深刻に…。 昨日今日と喜怒哀楽全く無し。何もやる気無し。 街中を歩いてみても、あるところは汚くて、あるところは普通で、あるところはちょっと綺麗で…。どれもが当たり前の光景で、特に感じることも無し。宿の誰かと話してみても、普通に笑顔で会話を進めるだけで、特に感じることも無し。飯食いに行っても普通に美味いが、取り立てて不満も感動も無し。初めて目にするような物も、初めて経験するような事も無いから、何かにびっくりすることも無し。 何をするにも、「はぁー」っと、ため息をついてしまいます。 何か悲しくなってくるのだ。何に対してもドキドキしない自分が。 マラッカ海峡を見にいったところで、眼前には野原のような状態の埋立地が広がり、その先には、至極当たり前のように数々のタンカーやらが行き来しています。マラッカの夕暮れを見てみたところで、「ふーん、こんなもんか」ってな感じ。 今日の午後、宿のリビングルームのようなところで、今日チェックインしてきた日本人旅行者の話を聞いていました。二人組みの彼らの話を聞いていると、「宿の近くにある中華屋台の飯が、これまで経験したことが無いくらい美味くて」、「マラッカの旧市街がとても美しくて」、「街にインド人や中国人が多いことにびっくりして」、「覚えたてのマレー語が通じたことに感動して」。こんな話を横で聞いていると、何か実に悔しく悲しい気分になってしまったのでした。実を言うと、俺には「俺って一般の人よりも感受性が豊かなほうなのだ〜」なる自負のようなものが少しあるのです。これまで、普通の旅行者が何も感じることなしに通り過ぎたりしてしまうものや景色に対して、いろいろな感動やらを覚えることが多々あった（過去形）のです。そんな俺なのに、この街で彼らと同じ飯を口にしても、同じ物を目にしても、同じ事を経験しても、取り立てて何も感じない（感じることが出来ない）俺がいるのです。 どうしたらいいんだか…。このままだと、旅行がどんどんつまらないものになっていってしまうよ。 以前、こういった状況に陥ったときに考えていたことは、「いろいろ見すぎたからこうなったのかな。つまり、いろんな景色やらいろんな人々やら、多くのものを見すぎたために、些細なことでは感動しなくなったのかなぁ…」ということでした。これは、しばらく旅行を続けていると、ある程度しょうがないことであって、これをがんばって解決しようとするには、「もっとパワーのある、とてつもなく美しかったり、もうこれは、日本からいきなり来てこれを見たならば、吐き気を催したり、涙が止まらなかったりと、そんな場所や人との出会いやアクシデントやら、強力に訴えかけてくるものを探すしかない」なと。旅行をしていること、これ自体非日常なわけなのですが、この非日常の中においても、さらなる非日常を求めてやまない俺自身がいたのです。ダージリンにいたころからでしょうか、いろいろ探してアタックもしてみました。でもね、そんな強力なものってなかなか見つかるわけも無く、見つからなければ見つからないでまたまたガックリしてしまうのでした。 そして、最近は、「感動の種」の探し方を、少しばかり変えてみることが必要かななんてことも思っています。物事やらの裏側や深い部分をすすんで覗きにいってみたりさ。観光地の建築物にしたって一緒です。ガイドブックに掲載されている歴史的な建築物を、ただ単に表から眺めるのではなくて、しゃがんで見てみたり、仰向けになって数十分間眺めていたり、建物だけを見るのでは無くて、そこにやってくる人々だったり、空の色だったり、そういうものと一緒に見てみたらどうかなと。感動とは少し違うのかもしれないけれども、たとえば屋根裏に鳩が住んでいたりと、そんな新しいことも発見できるかなと。また、自分から、通常では起こりえないような状況を作ってみるのも良い方法なのではないかなどと考えてみたりもします。たとえば、値切りデーを作ってみたり、物売りになってみたりと。 いずれにしても、自分の中でいろいろと試してみたいと思っています。感動しない自分なんて嫌だ！感動しない旅行なんて楽しくない！せっかく各地を巡り歩いているのです。毎日何かに感激しながら、それを続けたいものです。これからの旅行を楽しめるよう、試行錯誤している最中です。 気づいてみると、ため息の毎日の中でも、なかなか建設的な俺なのでした。 またね。 |
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- 本日の出費 - |
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| RM1(マレーシアリンギット)=\35 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 移動費 - |
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- 飲食費 - |
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- 雑費 - |
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| 更新地 : Kuala Lumpur （ Malaysia ） | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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