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旅日記


2003年08月20日(水)
ホーチミン

- ベトナム戦争証跡博物館を見学する -

 
 シンチャオ!

 ホーチミン滞在3日目です。到着以来観光をすることも無く、連日宿でだらだらしていました。というのも、ホーチミンでは特に観光する場所も無いと考えていました。しかーし、何やら「ベトナム戦争博物館なるものがなかなか勉強になる」という情報を入手して、本日そこに行ってきました。入場料は1万ドン。日本円に換算すると、80円くらいのものです。感想から先に書きますが、「うーん、この値段で入場できて、あれだけのものが見れるとは…。ここはぜひ行っとけ!」といった感じです。

 宿のあるデタム通りを出て、北東方向に歩くこと20分ほど、あまり大きくない敷地に、その建物はありました。ゲートをくぐってチケットを買うとまず目に入るのが、当時使用された米軍の戦闘機、爆撃機やらヘリコプター、戦車でした。もちろんこれらは模型などではなくて、全くの本物でした。何の整備もされていないただのくず鉄といった感じのものですが、ここでは、なんとそれに触れたり、コックピットに座ったりといったこともできるのです。戦闘機の下にもぐりこんで爆弾投下の機構を観察してみたり、飛行機自体の硬さや大きさを触って確かめてみたりと、普通の博物館ではできないようなことも出来てしまいます。幸か不幸か、戦闘機やら爆撃機なんてものをまじかで見る機会はこれまであまりありませんでしたが、やっぱり、あんなに大きなものだったんですね。あんなんが向かってきたら正直怖いわけだ。本当にお手上げです。いくつかに分かれた建物の中には、米軍による虐殺の様子が写真として展示されていたり、枯葉剤の影響で生まれてきた奇形児たちの写真、さらにはホルマリン漬けなどもあり、それら展示物を見ていると、枯葉剤の影響力の強さをひしひしと感じることができました。くぎ入り爆弾とその被害にあった人々の傷の写真、べトちゃんドクちゃんの写真、拷問の様子を写した写真、多くの人の血が染み込んでいると思われる本物のギロチン…、なんだかため息ばかりが出ます。ここには、日本人カメラマンを含む多数の戦場写真家たちの作品が展示されています。ピューリッツァー賞を受賞した数々の写真も展示されていました。沢田教一さんが撮影した、「河を渡るベトナム人家族」の写真に目を奪われ、どこかで見たと思ったら教科書か何かで見た、「泣きながら裸で走るこども」の写真を見ながら戦場に思いをはせました。同僚を撃たれてその横で立ち尽くす米軍兵士の姿、伴侶を殺されその横で呆然とするベトナム人男性。こういった写真がやはり一番心にずしんときます。涙の写真を見てももちろん心は動かされますが、表情の無い人間が写されたこれらの写真は、なんと形容してよいものかわかりませんが、何か心にずしっときました。

 とにかく、ホーチミンにきたら、ここは訪れてみてください。良い勉強になること間違いなしです。ついでに見学前にベトナム戦争について少し勉強しておくのも良いのではないでしょうか。あぁ、そうそう、館内の写真には日本語の解説が併記してあるのも多いので、言葉の心配はそれほど無いでしょう。兵器や写真を見て、いろんなことを感じてください。

 これから宿のオーナーの息子ビーとビーの妹、さらに宿で出会った日本人旅行者とともに、ビアホイと呼ばれるベトナムの地ビール(各家庭?で勝手に作っている安いビール)を飲みに行ってきます。

 ということで、終わり。
 

- 本日の出費 -

13,000D(ベトナム・ドン)=\100
15,500D=USD1

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
 

- 飲食費 -

サンドウィッチ (昼飯) 4,000D
インスタントラーメン (夕飯) 2,000D
ビンビール * 4 28,000D
飲み代 ?D
 

- 雑費 -

BASTOS (たばこ) 5,000D
石鹸 3,000D
博物館入場料 10,000D
宿代 45,000D

更新地 : Ho Chi Minh City ( Vietnum )

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