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旅日記


2003年09月02日(火)
ホイアン
晴れ
- ホイアンにて、TVつきの豪華部屋に滞在中 -

 
 シンチャオ。

 今朝、ホイアンに到着しました。寝不足と体ボキボキで体調最悪です。

 昨日の18時にニャチャンを出て、バスの中で辛抱すること12時間。やっとホイアンに到着しました。

 いやいや、このバスはつらかった…。「DAEWOO」という韓国メーカーの中古バスだったのだけれども、なにしろこのバスったらシートが狭い。シートの横幅が狭いので腰を横にずらすことも出来ないのです。しかもシートにリクライニング機構がついていないのだから…。背もたれの角度は常時100度くらい。夜行バスなのに、これじゃぁ、眠ることも出来ない。足下のスペースも狭く、足が伸ばせない…。

 21時くらいにクイニョンという町で休憩を取った際に、ホイアンまで行くはずだった一人のオランダ人がギブアップしました。
「俺はここで降りる。耐えられない」と。
そうだよそうだよ。彼は身長180cm以上、体重100kgくらいだもの。背の低いベトナム人達も文句を言い尽くめだし、身長165cmの俺でさえつらいもの。
「What a fuckin tiny seat!」
そんな捨て台詞を残して、彼はバスを降りていきました。

 まぁ、良いや。

 朝の6時頃にこの町に到着して、チェックインした宿は、「Green Field Hotel」というところです。値段は5ドル(値切る前は6ドルだった)ですが、スイミングプール、レストラン、バー完備のリゾートホテルのようなところです。しかもなんと室内にはテレビがついています。「あぁ、この旅行2度目のテレビ部屋だぁ」と感動しきり。「ここホイアンは、観光客の数に比べて宿の数が少なく、部屋の値段が異様に高い。シングルなら10ドルは出さないと…」との話を聞いていたので、「5ドルでこんな宿に泊まれるとは!」と拍子抜けしてしまいました。実際にチェックインしてもみても、「ホットシャワーの機械が壊れていて実際は水シャワーしか出なかった」、「部屋の中に虫とイモリ(ヤモリ?)が多い」ことくらいで、あとは不便無し。全く持って問題無しです。

 そんなんで、一眠りしたあとスイミングプールで泳ぎ、現在はテレビに夢中です。BBCの日本語同時通訳つきが拝聴(テレビ様様だ)できています。テレビに夢中で日記を書く気がしないので、なんか今日気づいたことを箇条書きします。


・ローカルのテレビ番組には戦闘映像つきの音楽番組が多いのだ
 「VTV3」という恐らくベトナムの国営放送か何かだと思うのだが、それをしばらく見ていました。ニュースの合間、10分おきくらいに歌が入るのだけれども、この歌がとても興味深いのです。なんかステージにわらとかを敷いて、アコースティックギターを持った軍服のおっちゃんと5人くらいの若い女性軍団がそこに座って一緒に歌ったりしているのです。そして歌の最中、画面には、なぜかベトナム戦争当時のものと思われる白黒の映像が組み込まれていくのです。なんじゃこりゃぁ。ギターを抱えるおっちゃんの指はコード進行にあっていないし、女性たちはときどき申し合わせたようにお互いの顔を覗き込み、わざとらしい微笑みを浮かべるし…。何か、やっぱりこうなんだなぁ。そうなんだなぁ。日本もかつてはこうだったのかなぁ。北朝鮮なんか今もこうなんだろうなぁ。といった感じ。「我らは勇敢な国民だ!」、「ベトナム最高!」、「ベトナム人ということに誇りを持て!」、みたいな感じかなぁ。


・部屋で見ることの出来た番組の全て
 前出のベトナム語の「VTV3」、「TV5」というフランス語のチャンネル、「ファッションTV」、日本語同時通訳つきの「BBC」、「TVE」というスペイン語のチャンネル、これが全てです。あいやー。すくねー。BBCが日本語同時通訳付きなのがせめてもの救い。

 あぁ、書くことが無い。なので、ベトナムで気づいたことを全て書いておきます。


・バイクが主流で、車が少ない
 自家用車を持っている家庭なんて、全家庭の1%にも満たないのではないかと思います。家庭の多くはバイクを所有していますが、それが車となると、全くといってよいほど見られなくなります。1時間ほど道路を眺めていても、トラック、バスを除けば、通り過ぎる車なんて3台くらいじゃないでしょうか。田舎はこんな感ですが、大都市であるホーチミンでさえ、タクシーは多く見られましたが、自家用車となると全く見かけられませんでした。世界的に見ても、こんなに車の少ない国は珍しいのではないかなぁ。


・ぼりまくり
 噂通り、ベトナム人はよくぼります。売る相手によって各商品の値段ががらっと変わります。タバコ代、ジュース代、バス代、すべてぼりまくりです。笑えます。しかし、そのぼり額はというと、定価(あるのか?)の1割とか2割とかで、インドなどのように定価(本当にあるのか?)の数倍の料金で売りつけようとするような輩はあまりいないようです。また、レストランでは客が頼んでもいない高価な料理を出してきて、「もう作ってしまったから…」と高額な料金を請求するような荒業も結構見られます。観光客の中には断れずにそれを食って代金を支払う人もいるそうな。


・女性は日焼け対策に熱心
 ビーチにいるとき、バイクを運転しているとき、街中を歩いているとき、女性たちは顔全体をマスクのようなもので覆っています。腕も布で覆い、手袋を付け、どこにいて日焼け対策に熱心です。イスラム教の国にいるような気分になってしまいます。何か変です。


・笠をかぶっている人がたくさんいた
 ベトナムと言えば、やっぱりとんがり笠だよねぇ。田舎に行くと、やっぱり多くの人がかぶっていました。


・街中には電子音があふれている
 手押し車型のアイスクリーム屋、ポップコーン屋、そして"するめ"売り、自転車屋台など、多くの物売りが何らかの電子音を鳴らしながら商売をしています。「ロンドン橋落ちた落ちた」、「ランバダ」、「名前を知らない歌」、いろいろな電子音が聞こえてきます。


・稲作は全て手作業
 郊外に出て、稲作の様子を眺めてみました。稲刈りはもちろん手作業。脱穀も剱山を逆さにしたような器具を用いて、これまた手作業。乾燥作業も軒先にもみ殻を広げて、これまた手作業。全て手作業です。全てが手作業ながら、米の価格は驚くようなものです。人件費の安さを思い知らされました。


・建設ラッシュ
 国道1号線では橋建造中ってな場所が非常に多かったです。それだけ。


・街中に国旗と共産党の旗が多い
 そういう国だからしょうがないか。


・国旗がプリントでない
 ベトナム国旗は赤と黄色の二色構成ですが、色の境目が縫ってあるのです。意味わかるかなぁ。日本国旗でいうと、白と赤の部分に縫い目があるということなのです。通常日本国旗なんかは二色刷りのプリントものですよねぇ。でもベトナムの街中に掲揚されている国旗は、全てが全て、色の境目に縫い跡があるのでした。「なんか手が込んでいるなぁ」と感動。


・朝の5時から大音響の国家?が鳴り響いたりする
 朝5時、村のスピーカーから大音響で国家のようなものが流れてきます。皆、朝から大変だ。寝坊も出来ません。

 こんなところかな。バイバイ。
 

- 本日の出費 -

13,000D(ベトナム・ドン)=\100
15,500D=USD1

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
ニャチャンの宿 シンカフェオフィス 徒歩 - 10分
ニャチャン ホイアン バス シンカフェ社
(右の値段はサイゴン-ハノイまでの通し)
USD21
12時間
 

- 飲食費 -

コーヒー * 1 (朝食) 4,000D
ミネラルウォーター * 1L (おやつ) 4,000D
袋入りインスタントラーメン * 1 (夕食) 2,000D
 

- 雑費 -

BASTOS (たばこ) 5,000D
宿代 USD5

更新地 : Hoi An ( Vietnum )

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