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雑記


2003年06月01日(日)
ヴァーラーナスィー
- インド英語について -

 
 英語は、ヒンディー語と並んで、インドの公用語である。出身地の違うインド人同士は英語で会話をしているし、バスや列車の中で英字新聞を読んでいるインド人も数多い。しかし、全てのインド人が英語を話し、理解できるかというと、そういうわけでもない。学校に通うことができないこどもたち、学校へ通わないままに大人になってしまった大人たち、そういった人たちは、英語を話すことが出来ない。商いをしているような人々は流暢な英語を話すか多少の英語を話すか、そこには差があるが、総じて英語を理解する。しかし、サイクルリクシャーを運転していたり、また肉体労働を生業としている人々は、全くといってよいほど、英語を理解できない場合が多々ある。

 そんな、インドでは一応公用語とされる英語だが、これがなかなか面白い。というのも、地方ごとにアクセントや言い回しに癖があるからなのだ。

 これまでインドを旅行してきて、様々な人と話してきた中で、気づいた部分だけ少し書いてみる。

 まず、インド人の話す英語は、総じて日本人には聞き取りにくいもののようだ。俺にとっても、インド人の英語は、聞き取りにくい。何故聞き取りにくいのか…、へなちょこ英語しか話せない俺にはうまく説明できない。個人的な所感で、的を得ていないかもしれないが、「ザジズゼゾ」、「ガギグゲゴ」あたりに、非常な"なまり"を感じさせる。さらに、特に中年の、しかも庶民の話す英語にこの傾向が強いように感じる。

 つぎに、感じたことは、世代による、英語発音の違いについてである。若い世代、10代、20代といった人々が話す英語は、俺にとって(日本人にとって?)は、割合聞き取りやすい。しかし、高齢の方々が話す英語はというと、とても理解しづらい。なぜだか、これも上手く説明できない。

 そして、俺にとって最も興味深い点は、地方ごとに、よく使われるフレーズというものがある点なのだ。

- チェンナイのあるタミルナードゥ州
「How many time is now?」 - 数人に時間を聞かれたが、皆「How many」を使う。「What time」は使わない。
「What is your native place?」 - 「Where are you from?」とは聞いてこない。何故だ。
「How are you La?」, 「What is your name La?」 - 語尾に「La」がつく。「何故?」と尋ねてみたら、現地では「La」をつけると、親しみのある表現になるとのこと。

- デリー
「What's up?」 - 西洋人旅行者の影響か?

うーん、たくさんあったんだけれども、忘れてしまった。あぁ、それと、インド人は、「Otherwise」を多用するのだ。しかも"ザ"に強いアクセントが来るのだ。

疲れた、寝る。
 
更新地 : Varanasi ( India )