アンニョンハセヨ。
今日は西大門刑務所歴史館なるところに行ってきました。この歴史館は、20世紀前半に日本帝国が建設した刑務所跡にあります。跡といっても一部建物は当時のものが残されていて、ソウル市内では珍しく、かつての日本が勉強できる場所です。この歴史館、個人的には「外国人の見学者にはかつての日本人の残虐非道ぶりを広く知らしめること、また韓国人見学者に対しては民族意識の醸成や高揚を目的として設置された」といったことが強く感じらるものでした。
具体的な展示内容としては、
・この刑務所内で日本人がどういった手段を用いて、同朋を拷問、処刑したか → 様々な拷問の様子を再現
・日本軍は、どういった手段で不当な処刑の事実を隠蔽しようとしたか → 死体を運んだ秘密トンネルを再現
・かつての抗日運動家たちの歴史 → 主要な活動家の銅像を作成し神格化
→ こういった先人達の苦闘について皆で考えてみましょう。
いやいや、ここは日本人の私にとっては、なにか遠慮がちになってしまう場所でした。ここは、私が日本語の解説看板を読んでいると、周囲の韓国人から何やらひそひそと噂されるような場所でした。歴史館の出口付近で、韓国人の高校生団体から「すみません、シャッターを押してくださいませんか?」ってな感じで声をかけられました。私が英語で返事を返すと、彼らは一瞬ぎょっとしたのち、「あっ、イルボン、イルボンよっ!」と笑顔で騒ぎ始めたのでした。
「おいおい、館内であんな資料を見た後に、笑顔で日本人を迎えないでくれよ…」
私は動揺してしまいました。
あああ
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