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旅日記


2003年09月11日(木)
ハノイ
曇り
- 「ちゃんと3つ頼んだのか?あのバカ?」に切れる -

 
 シンチャオ。

 今日も代わり映えの無い一日。一昨日、昨日と違うことといえば、銀行にいった後ホアンキエム湖(ハノイ市内の南にある小さな湖)の周囲を散歩したくらいでしょうか。散歩が終わってから宿に戻り、インターネットしてビアホイ(安いビールのこと)飲みに行って…。代わり映えの無い毎日です。だってさ、連日雨模様でしっかりした観光が出来ないんだからしょうがないでしょ。ホーチミン廟(ホーチミンさんが安置されているところ)を訪れたら、この街を離れる予定です。

 さて、今日の日記です。いやいや今日は久しぶりに胸くそ悪いです。

 ビアホイに行って、今日は店先(路上)が大混雑だったので、一人店の入り口で飲んでいました。分りにくいかな。この店は店内にテーブルおよび椅子は無く、つーか、そんなスペースも無く。なので、路上にプラスチックのテーブルと椅子を並べて営業しているような店なのです。お客は通常路上に並べられたテーブルでビールを飲みます。これって実は違法で、店の前を公安(警察)が通りかかるたびにテーブルを店内に片付けてって感じで大忙しなのですが…。そうそう、それで一人入り口で飲んでいたわけですが、すると、客の西洋人やらが俺を店員と勘違いして、俺にオーダーをよこすのです。俺のほうでも特に問題も無いので、店の奥にいる店主のおじちゃんに
「あの人がビール2つだってさ」
って、手で合図などをしてさばいていました。そして俺が飲み始めてから1時間くらいが経った頃だったでしょうか。男性2人&女性1人の東洋人3人組が店にやってきて、俺が手にもっているビールを指さしながら尋ねてきました。
「Beer? How much?」
「One glass of Beer, 1,500 DON」
このとき、
-この人等は日本人だろうなぁ。-
と思いながら、彼らが英語で問い掛けてきたので、
-いや中国人か?韓国人か?-
と悩むうち、英語で返答していたのでした。
「Ok. Please」
-おいおい。こいつらまで俺にオーダー出すんかい!一般的に、東洋人(東南アジア人も含め)は、俺がベトナム人の顔じゃない!ってことぐらい判別がつくだろうに。-
そんなふうに思っていた俺が甘かった…。

 そして彼らはビールを飲みながら、なにやら俺の耳にもすっと入ってくる言葉で、こんな話を始めました。
「あの人日本人っぽいよね」と女の子。
「なんか中国語の服着ているから中国人とベトナム人のハーフじゃないの?」と男の子。
-おっ、彼らは日本人だったか。俺をベトナム人と勘違いしているな。まぁ、このままベトナム人でいるか。彼らの話を聞いているのも面白いし。-
話を横で聞いていると、どうやら彼らは今日、日本からハノイに到着したらしいということが分りました。これからラオスに行くみたいです。そうこうしているうちに、こんな会話も始めました。
「なんか味薄いよね〜このビール。まずくない?」と女の子。
「ベトナムのビールなんてこんなもんなんじゃん?」
「いや、あのばばぁの注ぎ方がなってないんだよ。ベトナム人、ビールの味知らないんだよ」と男の子。
-「ばばぁ!」、なんとまぁ、店主の奥さんだよ。笑顔を絶やさない良い人だよ!「ビールの味を知らない!」、ベトナム人はビールのみまくりだよ。つーか、日本人がビールの味を知っているのか?ちなみに本場じゃないぜ、日本なんて。聞こえないと思って、そんな言うなおまえら。-
さらに…、
「おーい! You! Beer!」
日本人3人組が俺に向かって話し掛けてきました。
「Beer!」と彼ら。
「How many beers?」と俺。
「なに?なんだって?Beerだよ。Beer!」
「So, How many? Just One or Three?」とまたも俺。
「ビール、Beer!」
「Three beers?」
「Yes」
…。
「なんだよ。こいつ英語通じないよ。ベトナム人はバカだから英語話せないんだよ」と男の子。
「だよねぇ。何か迎えに来ていた人の英語もなまっていたしねぇ」と女の子。
そして、私が店主のおじちゃんに彼らのビールの追加を頼んだ後でした。一人の男が俺のほうを向いてこんな風に言ったのです。
「ちゃんと3つ頼んだのか?あのバカ?」
あぁ、あぁ、そして俺の中で何かが壊れました。
「Are you talking to me?(怒)」と俺。
そして終に終に、腹立たしさのあまり「俺が日本人である」ということをばらしてしまいました。
「すみません。ビール3つですよね!(怒)」と日本語で俺。
「…」。
彼らは放心状態のような表情をしていました。
-「アワワ…」みたいな表情しやがって。-
「すみません、日本語でいろいろ話されてましたよねぇ。実は俺は店員じゃないんですよ。あと、「You! Beer!」って…。「おまえビールもってこい!」ってな感じなんで、pleaseくらいつけるとか、Can we haveとか付けた方がいいっすよ。それと、ベトナム人の多くは上手に英語を話しますよ。あと、皆「How many」くらい知っていますんでよろしく。ついでに、ビアホイは基本的に薄いんで、おばちゃんのせいじゃないですよ。あと"バカ"はちゃんとビールを3つ頼みましたから、それもよろしく」
「…」。

 あー胸くそ悪い。実は俺って昔から外国人のふりをしたりするの結構好きなんです。合コン(懐かしい…)で、留学生のふりをしたりしていたから。ネタだけど。今回ベトナム人の振りをしていた俺の態度も意地悪だが、なんか誰も理解できないと思って、奴らは好きなこと言いやがってってな感じ。そして日本人だってことをばらしてしまった俺も大人気ないが、聞き捨てならん。こんなことは書きたくない。書きたくないのだが…。いや、書いてしまおう!
「おまえらのような心構えの奴は海外旅行をしないでくれ。そんな姿勢で来るなっ!日本の恥さらしだ。ボケっ!」
「現地人を小馬鹿にした態度で旅行するなっ!ベトナムに来た初日にもかかわらず、「ベトナムだから」とか断定した物言いをするな!」
「人を小馬鹿にしたような態度で接するな!」
「帰れ!おまえら!」

 気分悪かったんで、一言残した後、すぐに店を後にしました。
-なんだってんだ。何であんな奴らにバカ呼ばわるされなきゃいけないんだ!-
バカかもしんないけれど、人に言われるとむかつくもんだねぇ。久し振りにバカとか言われた。小学生以来かも知れん。
「バーカ、バーカ、来るなバーカ!」
俺も小学生級だ…。まぁ、むかついたから良いや。寝るっ。

 最後に旅日記らしく、銀行情報も。
 バンコクバンク - 「TCは扱っていない」と断られた。
 ベティンコムバンク - Amex USD TC(American Expressの米ドルトラベラーズチェック)からのトランスファー(米ドルキャッシュを手に入れる)は、コミッション1.25%、ミニマムコミッションは2USD。TCからベトナムドンへの両替はノーコミッション。この際の両替レートは現金レートと同一。
 べトコンバンク - 地図を頼っていったけれど見つけられず。ちなみに、サイゴンのベトコムバンクでAmex USD TCを200ドルトランスファーした際にはコミッションとして3USD取られた。よって、ベティンコムバンクのほうが有利?と思われる。
 
 バイバイ。
 

- 本日の出費 -

13,000D(ベトナム・ドン)=\100
15,500D=1USD

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
宿 銀行めぐり 徒歩 - 20分
銀行めぐり ホアンキエム湖めぐり 徒歩 - 40分
ホアンキエム湖めぐり 宿 徒歩 - 10分
 

- 飲食費 -

コーヒー * 1 (朝食) 3,000D
ミーバンタオ? * 1 (昼食) 6,000D
ビアホイ * 6 9,000D
魚の開き * 2 2,000D
 

- 雑費 -

ERA (たばこ) 2,000D
宿代 3USD
髪の毛束ね用ゴム 1,000D

更新地 : Hanoi ( Vietnum )

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