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2003年09月22日(月) 陽朔 晴れ - 9月22日のメモ - |
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ニイハオ。 今日、平安から陽朔に到着した。なるほど、ここは桂林の隣に位置するだけあって、奇岩に囲まれた風光明媚な町ではあるようだが、バスターミナル前にはしつこい客引きがたむろし、メインストリートに並ぶカフェでは西洋人がビールを飲んでいる。今朝まで滞在していた平安村とは大きな違いだ。 平安村での滞在は、まさに中国の田舎を体験したといった感じで、すばらしいものだった。ろうそくの灯の下で口に運んだ郷土料理の味も美味しく、食後に現地の人々と交わした筆談も忘れらないのとなった。また、周囲の山々に広がる棚田も噂にたがわぬ美しいものであった。1時間ほどかけて山頂付近まで登り、そこから見渡した棚田の美しさは筆舌に尽くしがたい。ところで、この棚田、既に650年前には、ほぼ現在の姿になっていたそうだ。無論、見て美しいこの棚田であるが、配水の仕組みはどうなっているのかと田んぼの周囲を一周してみたりもした。なるほどよく出来ている。竹筒をパイプ代わりにして、高いところから低いところへとうまく水が流れるように配置してある。これが高低差数百メートルにわたって続いているのだ。「機能的で、かつ美しい」、そんな言葉がぴったりな棚田なのであった。 さて、陽朔の話しに戻ろう。午前11時、平安のバス停から龍勝行きのバスに乗り込んだ。12時くらいに和平のバス停に到着した。数日前に平安に向かうときもそうだったが、今回もここ和平で途中下車したのは俺一人であった。ここ和平は、龍勝という人口17万人の町と人口150万人を擁する桂林市を結ぶ国道沿いに位置する。つまり、俺が今立っている国道にはこの2つの町を結ぶ数多くのバスが通るのだ。 「ここで桂林方面に向かうバスに向かって手を振れば、バスは簡単につかまるだろう」 そんな風に考えていたが、現実はそんなに楽ではなかった。というのも、確かに桂林行きのバスが30分に1本くらいの割合で目の前を通るのだが、いずれのバスも満席なのか、私の前では停車してくれないのであった。1本目のバスを捕まえそこない、それから近くの飯屋で2元の米紛を食い、2本目にもまたもや失敗し、道路わきに座り込んでから1時間半くらいが経過していたであろうか。3本目のバスがやってきた。 「また通りすぎるかな。通り過ぎたらヒッチでも試してみるか…」 程なく、3本目のバスは私の目の前に停車したのだった。 「?*?‘???」 切符切り係のおにいちゃんが俺に何か言葉をかけた。多分、「どこにいくか」とのことだろう。 「グイリン、グイリン!」 連呼してみたら、乗れという仕草を返してよこした。バスに乗り込んで、2席あった空席のうち、通路側を選んで座った。 桂林でバスを乗り換え、17時半頃、陽朔の町に到着した。宿の当てがないので「目にした旅館を手当たり次第にあたっていこう」と考え、まずは「西街旅館」なる旅館に入ってみた。どうせ、「外国人は宿泊させられない」とのことで断られるだろうと思っていたら、全く問題ないという。値段はシングルが25元。連泊することを条件に、言い値30元から5元引いてもらった。他をあたるのも面倒なので、部屋を見た後すぐにチェックインすることにした。「中国では"外国人が宿泊できる宿"、"宿泊できない宿"がきっちり決められており、外国人はある程度以上の設備を持つ宿でなければチェックインできない場合が多い」と聞かされていた。だが、どういったわけだろうか、俺はまだ「外国人駄目!」ってな目には遭っていない。 ビールを飲んで、寝ることにしよう。 |
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- 本日の出費 - |
1USD=8.27元 1元=14円 |
- 移動費 - |
From : | To : | 手段 : | 値段 : | 所要時間 : |
宿 | 平安 | 徒歩 | - | 30分 |
平安 | 和平 | バス 龍勝運輸有限公司? |
5元 | 1時間 |
和平 | 桂林 | バス 桂林運輸集団有限責任公司 |
11元 | 1時間 |
桂林 | 陽朔 | バス 桂林運輸集団有限責任公司 |
10元 | 2時間 |
- 飲食費 - |
桂林米粉 * 1 (昼食) | 2元 |
- 雑費 - |
中南海 Lights (たばこ) | 4.5元 |
宿代 | 25元 |
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