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旅日記


2003年01月31日(金)
アテネ
雨のち晴れ
- パルテノン神殿を見てきたよ -

 
 ヤーサス!(こんにちは)

 さて、今日はなかなか忙しい一日でした。また小ラッキーがたくさんあった日でもありました。まずは、そう、朝6時にいったん起床し、パトラに戻る"アッベ"を見送り、それから再度寝て、うん、9時にまた起床し、エーゲ海の島に旅立つ"ジー"を見送り、またまた寝て…、結局しっかりと目を覚ましたのは、時計の針が10時をまわってからでした。寝癖頭のまま、急いでユースの食堂へ無料の朝食を食べに行き、その後11時頃、YHを後にして、"アテネ観光"へ出かけたのでした。

 小雨の降る中、YHを出て、最初に目指したところは、アテネいちの観光地、"パルテノン神殿"のある"アクロポリスの丘"でした。一昨日、パトラのツーリストインフォメーションで手に入れたアテネマップを片手に、多くの人に道を聞きながら、30分くらいかけてたどり着きました。ところで、ここアテネの町では、道を訪ねると、無視する人や拒否する人も多いのです。もちろん、笑顔で優しく対応してくれる人々が多数なのですが。何故なのか?そしてこれがアテネだけでなく、ギリシア全体での傾向なのか、定かではありません。ただ、これまで訪ねた多くの国々では、言葉が通じなくとも、皆、なんとか私の話していることを理解しようとしてくれたり、なんとか方向を伝えようとしてくれたりと、そういった感じでした。でも、ここでは私の質問を、はなから聞いてくれない人もいるのです。英語、ギリシア語、両方で問い掛けてみてもそうなのです…(アテネにいるギリシア人は、結構な割合で英語を話します。小さな商店のおばあちゃんとかも英語を話すのです)。うむむ…。何故だ。多分、アジア人っていうのが原因なのかも知れません。そういえば、ギリシアに入ってからは、やたらに「ハーイ!チンチョンチャン!」と声を掛けられます。まぁ、ここギリシアに限らず、イタリアの田舎なんかでもそうだったのですが、この言葉、これはアジア系の人間を馬鹿にする際に用いられる差別表現だそうです。まぶたの上を押さえたりするジェスチャー(一重まぶたを模倣している?)も、アジア系に対する差別的なジェスチャーなのだそうです。しかし、最近は、こういった言葉や表現にいちいち腹を立てるのも面倒くさくなってしまい、笑顔で、なんらかの言葉を返すようにしています。今日の言葉は、「エフハリストー!」、日本語の「ありがとう!」です。すると、彼らは困惑した表情を浮かべた後、笑顔で友人らと会話を始めます。おそらく、会話の内容はこんな感じでしょう。「お!あいつ変だぜ。俺らが、奴を馬鹿にして「チンチョンチャン」と言っているのに、あいつは「ありがとう」だって。あいつあほだぜ、きっと」とか、そんな感じかなぁ。うーん、こういった言葉を投げかける人々って、その言葉を投げかけたことによって、自分たちがどういう風に思われるか、そういったことを想像しないのでしょうか。こういった表現(行動)は、自分の教養の無さをまわりの人々にさらけ出していることでもあるということが、彼らには理解できないのかなぁ。日本でもそうでしょう。邦人以外の人間を差別をしたりする人々の多くは、海外経験や様々な外国人に接する機会に乏しく、また日本以外の国々に対する知識が乏しく、そういった理由から、他国の人間、多民族といったものを差別したりするのではないでしょうか。ところで、「外人」という言葉が差別的な言葉なのか違うものなのか私は知りません。ただ、外人という言葉を投げかけられて、嫌な思いをしている人もいるということは確かなようです。そういった言葉を堂々と使う人々の神経が私には理解できません。「私には教養がありません」ということをさらけ出しているような気が、私にはするのです。とすると、外国人という言葉を日本人は使うべきなのかなぁ。まぁ、私も深い教養があるわけではありません。たとえば、「黒人」、「朝鮮人」、いずれの言葉も差別的な言葉ではないらしいですが、なにか変に気を使って、違う言葉で表現しようとすることも間々あります。そうそう、書きながら一つ思い出しました。ホームページのなかには、リンク先のアドレスに"JAP"とかを指定しているものが時々見受けられます。具体的に書くと、こういうことです、ここにマウスをあわせてみてください(クリックはしないでください。ファイルを用意していませんから)。画面の左下に"https://tabinikki.tripod.com/jap.htm"と出ているのが分かりますか?こういう細かな点からも、そのホームページの作成者、もしくは運営者のセンスを窺い知ることが出来ます。JAP(ジャップ)が差別的な言葉だったという事実を知っていれば、こんなファイル名にしませんものね。外国企業のホームページを見ていて、その企業の日本語ページを探していると、よくこういったものが見受けられます。そんな企業の商品はあまり買いたくないなぁ。そんな気分になってしまいます。さて、長々書いてしまいました。話を戻します。パルテノン神殿のある、アクロポリスの丘で、まず1つ目のラッキーがありました。ここに入場するためには、通常12ユーロという大金を払わなければならないのですが、私が到着した時には、運良く、韓国からの団体ツアー客が受付に並んでいました。もう分かりましたね。そうです、彼らに紛れ込んで、タダで入場することに成功したのです。ごめん、これは運良くではなくて、狙ってやりました。うーん、悪いんだ俺。だって、ユースホステルの宿泊客から、「12ユーロは高い!」、「パルテノン神殿にはがっかりした」といった話を聞いていたため、やってみて駄目だったらパルテノン神殿見学はあきらめようと考えていました。本当にごめんなさい。さて、パルテノン神殿には、予想通りがっかりさせられました。もっと大きなものかと思っていたら、大したこと無かったです。また、現在修復中(観光客の少ない冬季の間に工事してしまう算段らしい。また、来年のアテネオリンピックにあわせ、綺麗にしているんだと思われる)らしく、神殿の裏側には鉄の足場が組んであるし、神殿の周りには、コンクリート(石ではない)が散らばっているし…。これを目当てにギリシャに来た人々がかわいそうだ。まぁ、俺の場合、トルコへの通り道だったから寄っただけって感じなんで、別にいいや。詳しくは、アルバムのページでチェックしてみて見てみてください。

 さて、パルテノン神殿見学の後は、アテネの中心地であるシンタグマ広場の周辺をぶらぶらしました。ここでも、多数のラッキーがありました。以前から探していたアメリカンエクスプレスのオフィスを偶然みつけたこと、国会議事堂の衛兵の交代式をみることができたこと(数時間に1回しかみれないと思われる)、ビクトリノックス(スイスアーミーナイフ-つまりは十得ナイフ)の専門店を発見し、ローマの空港で泣く泣くあきらめたビクトリノックスのナイフを、型は違えども、2割引で購入できたこと(ローマの空港でなくした事や、日本での値段などを切々と語ったら、2割引いてくれた!ラッキー!)、観光局を偶然見つけ、テッサロニキへの電車スケジュールや値段を知ることが出来たこと。ね、なかなかラッキー続きでしょ。

 そしてそして、最後のラッキーはというと…、現在22時10分ですが、3人部屋のこのドミトリー(共同部屋)に、なんと客が俺しかいないこと!つまり、シングルルームのような居心地のよさってことなのさ!いびきかき放題だし、バッグに毎度カギをかける必要も無いし、遅い時間まで起きていられるし、ドミトリーの値段でシングルルームのような快適さ!すばらしい。ヨーロッパではドミトリーにしかとまっていないので、久しぶりにシングルルームの快適さを味わいたいと思います。

 明日は早起きして、8時24分発の鈍行列車で、ここアテネから7時間かけて、テッサロニキという町に向かう予定です。鈍行列車の値段は14.10ユーロ、急行列車の値段が27.60ユーロ、ここは鈍行を選ぶしかないっしょ!明日も一つくらいラッキーがあればいいなぁ。

 そして、最後に。実は、そんなラッキーの裏側に、なかなか大変なこともあるのです。また、ここ2、3日、体調が悪いのです。なんか、この頃は1週間おきくらいに、風邪引いたり、どこかが痛くなったり…。年齢のせいなのか、栄養不足なのか。わからん。

 では、また。アディオ!(さようなら)-これってスペイン語(アディオス)に似ているね。
 

- 本日の出費 -

レート : E1(ユーロ)=\125

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

ビール 660ml * 3 (夕食) E1.50 (E0.50 * 3)
焼き鳥 750g * 1 (夕食&明日の昼食用) E3.10
トマト * 2 (夕食) E0.53
牛乳 500ml * 1 (夕食) E0.21
ミネラルウォーター (明日の昼食用) E0.45
 

- 雑費 -

マルボロ・ライト (たばこ)
-
宿代 E8.35
ビクトリノックスのナイフ E17.00
アクロポリス入場料(本当は12ユーロ) -

更新地 : ATHENS ( GREECE )

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