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旅日記


2002年12月13日(金)
コパン
晴れ
- コパン遺跡見学&こどもと遊ぶ-

 
 本日はコパン遺跡に行ってきました。コパン遺跡もでかかった! 数日前に訪れたティカル遺跡も規模がすごく大きかったけれども、コパンはティカルを少し小さくしたくらい。でもコパンも大っきいのだよ。両方とも"マヤ遺跡"と、同じ範疇に括られるけれども、素人目に見ても、やはり違が感じられました。ティカルでは壮大な建築物に感動し、コパンでは神聖文字や緻密な彫刻が彫り込まれた石柱に魅せられました。何か、
うまく表現することはできませんが、身近なところでたとえるなら、ティカルがアメリカ的、コパンが日本的といったところでしょうか。でかいハンバーガー、でかい車、マンハッタンのどでかいビル、一方、小型で精密な電子機器、手の込んだ作業…。筆者はマヤ文明専門家でもなんでもないため、この認識も間違ったものであるかもしれません。ただ、私は遺跡を目にして、そんなことを感じました。両方好きっす。

 遺跡から帰ってきてシャワーを浴びた後、ホテル前の駄菓子屋(日本の田舎にある「何でも屋」って感じの店)で数本のビールを購入して、中央公園へと向かいました。この町の公園は、こじんまりしていて非常にくつろげる雰囲気をもっています。なかなかのお気に入りポイントです。公園でビール飲みながら、だらっとしていると、例によって暇を持て余す現地人のおにいちゃん2人組が声を掛けてきました。スペイン語で一方的に質問されますが、ぜんぜん理解できません。「ノー、エンティエンド(わかんない!)」を連呼した後、こんどはこちらから、とりあえず、知っている単語を並べて、コミュニケーションを図ります。
俺:「ソイ、ハポネス(俺は日本人で)、アイエール、ヨトマール、アキ(昨日、来る、ここ-"昨日ここに来た"のつもり)、アキGood!(ここ良い!-なぜかGoodだけ英語なのですが、親指立てながら話すと分かってくれる)」
こんな会話から始まり…。
おにいちゃん:「ココではレンピーラ(通貨のこと)だが、ハポン(日本)では何だ?」
俺:「日本では、エンとかイェンといわれるのを使っているよ」
おにいちゃん:「日本人の女は、テカガミ(手鏡のこと)を持っているが、その単語が面白い。"テ、カガミ…"は、ここでは、"あなたのニックネームは何?"っていう言葉だ」
俺:「おお、そんなことを言うなら、ここでは"ティエンポ"は、"時間"ってことらしいが、日本では"ティエンポ"と似た"ティンポ"という単語が、男性の股間のことだ」
おにいちゃん:「わっはっは」
ちょっとHな話が入ってくると、やっぱり仲良くなれます。
俺:「ママシータ(スタイルの良い女性?ちょっとHな言葉なのかも?)がいっぱいいるけれど、どれが好みだ?」
こんな質問を投げかけると、たいていの若者が食いついてきます。「こいつ、ママシータなんて言葉を知っているぜ!わっはっは!」
こんな会話の後は、たいていカンフーしたり、突っつきあいやら、股間触りあいなどで遊び…(ゲイじゃないからね)。そんな感じで1時間もあそんだのでした。最後には、例によって、「一緒にマリファナをすわないか?」なんて言葉が出てくるのですが、そんな誘いも断り、またふざけあって…。北米もそうだけれど、中米でも薬が蔓延している様子。俺はビールで充分だ〜!

 おにいちゃんたちが帰った後、その後、中米ではおなじみの、現地住民によってステージ上で繰り広げれられるダンス大会を鑑賞しました。このダンス大会、前にも書いたかもしれないけれど、観光客用の見世物とかではなくて、現地の人々が踊りや音楽を楽しむためのもの。だから、現地人の日常が見れて、ますます興味深いのです。途中、こどもと突っつきあいをはじめたのを契機に、彼らとおいかけごっこして遊んで…。くすぐって、振り回して、電気あんまして…、吐きました。始まりはこんな感じでした。こども達(○)が、こんな感じで座っていました。その後ろに俺(☆)が座っていました。

- ステージ -

 ○○○○

   ☆

 こどもたちが、彼らの後ろにいる外国人の俺を発見しました。どうやら気になって仕方のない様子。ちらちらと、こちらに視線を向けてきます。そうそう、何度も書きますが、中米のこのあたりの国々には、外国人なんてあまりいないんです。コスタリカあたりには相当数の外国人がいるらしいですが、ここはホンジュラスの田舎町。外国人はあまり目にしない。しかも若い1人旅行者(実際はおっさんだけれども)なんてぜんぜんいないのです。こどもたちにとっては、外国人と触れ合う機会なんてほとんどないと思われます。話を元に戻します。こちらに視線を送ってくるこどもたちに気づいている俺ですが、ここではあえて目を合わせません。こどもになんて興味のない、一般の外国人旅行者を振舞っておきます。しばらくして、こどもたちの興味も俺から離れたあたりがチャンスです。その辺に落ちていた長い枝を携えて、先ほどの場所に戻ってきました。「こどもと遊ぼう作戦」の開始です。

 ○○●○

   ☆

まずは、●の背中を、枝先で、「つんつん」と軽くつついてみました。●は、両隣の○に、「何するんだよー!」なんて感じで反応を示します。続いて連続攻撃。他のこどもたちの背中もつついてみます。こどもたちは「おまえがやった!」などと、言い合い(笑いながら)をしています。しかし俺の連続攻撃が続くと…。こどもたちにしてみたら、まさか、外国人のおっさん(俺のこと)が突っついているなんて思いもしないでしょう。しばらくしてから、後ろにいるおとなや、他のこどもたちが「うしろの外国人のおっさんが犯人だよ!」なんて彼らに教えてあげました。こっからが、遊びのはじまりです。6、7歳と思われる彼らを交互に肩車したり、ジャイアントスイングしたり、電気あんましたり…。逃げ回る彼らを追いかけ、1時間近く走り回りました。さすがにおっさん、飲んだ後のジャイアントスイング、全力走行数十回は、かなり疲れました。気分悪くなりました。こどもたちがどこかに隠れたすきを狙って、走ってホテルに戻りました。

 宿屋に帰って、1階の共同トイレで軽く吐きました。ホテルに宿泊している欧米人のおねえさんから言われました。「ビール持ちながら走り回って、走り回って、ついにトイレね」。「なんで俺が走っていたことしっているの?」なんて聞いてみたら、俺ってかなり目立っていたらしい。そうだよね。中央公園には百人以上の人がいただろうけれども、外国人は数人、アジア系は俺1人。そんな旅行者が缶ビール片手に、4人のこどもを追っかけて、小さい公園内を1時間あまり走り回っていたのだもの。目立つわけだ。俺って変な風に思われていただろうなぁ。現地のおとなたちに。でもいいのさ。こうやって遊んでいるのは、すごく楽しんだもの。なかなかおとなになれない俺なのでした。

 明日はエルサルバドルの首都、サンサルバドルを目指そうと思います。「土曜日なのに、エルサルバドル通貨、コロンへの両替が出来るのか?」、「数回の乗り換えが必要らしいが、たどり着けるのか?」。良く分かりませんが、行ってみようと思います。まぁ、たどり着けなかったら、どこかの町で宿を探せばいいわけだし、なんとかなるっしょ。ほんと、最近いいかげん。エルサルバドルは治安が悪いらしいんで、充分注意しながら、進んでいこうと思います。そうだよね。数年前まで激しい内戦を繰り広げていた国だもの。

 「エルサルバドルの治安:今日、ゲリラやテロの心配はなくなったものの、内戦中に出回った銃を使った一般犯罪は逆に増えたという。サンサルバドルに限らず、夕方以降の外出は避け、昼間でも手荷物は極力持たず、貴重品を持っての移動にはタクシーを利用したい。」
 「犯罪などに巻き込まれさえしなければ、この国の印象は訪問前とかなり違ったものになるだろう。」
 「銃でおどして金品を奪うといった犯罪が、市バスの中でも多発しているので、市バスを利用する際は充分な注意が必要。」
 -地球の歩き方より-

 うひょー!本当に気をつけないと。

 おしまい

 

- 本日の出費 -

レート : Q1=US$0.13=\16
レート : L1=US0.06=\7

- 移動費 -

From: To:
 

- 飲食費 -

ピンチョ * 1 (昼食) L10
カップヌードル * 1 (昼食) L5
ピンチョ * 1 (夕食) L10
ビール350ml * 4 (夕食) L45
水1.5Litter * 1 L10
 

- 雑費 -

宿代 L60
たばこ (Belmont Lights) L15

更新地 : Chiquimula ( Honduras )

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