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旅日記


2003年05月29日(木)
ヴァラーナスィー
晴れ
- 俺も街も変わってしまった -

 
 なぜ、こんなにも平然としていられるのであろうか? 心が揺さぶられないのであろうか?

 学生時代、この町のこの場所に来て、あの時、この場所に流れる大きな河は、本当に様々なことを訴えかけてきた。人間について、宗教について、そして生死について…、あの時、この河は、強烈なメッセージを俺に送ってきた。

 そして今日、再び、俺はこの町のこの場所に来た。夕暮れ時のガンガーの辺。9年前にも腰掛けた「ダシャーシュワメードガート」に座り、ただ一心に河を眺めた。9年前にも訪れた火葬場の横に座り、炎の中に燃え盛る死体を見つめた。

 しかし、こみ上げてくるものがなかったのだ…。

 あのときの俺はどこへいってしまったのか。生死がこんなにも近い場所にあることへの驚嘆。河ではしゃぐこども達、そこから軒一つ隔てていないような距離の場所で、炎に包まれる親族の遺体を前にして涙を流す人々。そんな極端なコントラストが、俺に多くのことを考えさせた。でも、あの頃の俺はもういない。そのことを当然のごとく、ごく当たり前のことのようにしか捉えられない俺が、今はここにいるだけだ。

 「あぁ、俺も変わったな」 何が変わったのか、また何が俺を変えてしまったのかは分からない。「大した経験もしていないし、俺自身、昔と変わってなんかいないや」 そんな風に思っていた。再び、この地で何かを感じることが出来ると予想していたし、期待さえしていた。しかし、何も感じることが出来なかった。

 「プージャー」と呼ばれる、僧侶たちの礼拝の様子を見た。スピーカーから流れる歌、僧侶の周りを取り囲むきらびやかな電飾、しきりにフラッシュをたきながら記念撮影をするインド人観光客の姿、観光客目当てのアイスクリーム売り。なんだろう、これは。「礼拝」などという神聖な言葉が、全く持って似合わないようなこの光景。俺に言わせれば、ただの「ショー」だ。このプージャーからは「聖」では無く、「俗」の世界に近いような感じさえ受けてしまった。以前、この地に滞在した時、礼拝の様子はこんな感じではなかったはずだ。遠くから、うなるような木管楽器の音が聞こえ、それにあわせて誰かが鐘をたたき、誰かが歌を歌い、ほのかなろうそくの光が僧侶を映し出し…。そんな素朴な礼拝はどこかに消えてしまっていた。

 ヴァラーナスィーでの、ガンガーでの、心が揺さぶられるような感動と、それが俺に残した強いメッセージ、それが無ければ、この旅行に出かけることもなかっだろう。俺が、「世界のいろいろな人々や文化や生活やらを見てやろう!」 そんな風に思ったきっかけと思い出がここにはあった。だからこそ、再びこの地を踏んで、河を目指してここまで来た。しかし、そこには昔の俺もいなかったし、記憶の中の風景も無かった。

 「俺も変わった、そして街も変わった」


 いや〜、シリアス調子で書いたら疲れましたわ。でもね、そんな風に思ったってことは本当です。少し寂しいけれども。でもさ、また違う場所で違う思いを見つければ良いだけのことさ。

 最後に。昨日書いた風邪の件ですが、昨晩購入した薬を服用していたら、今日は一気に状態が改善しました。のどの痛みもくしゃみ、せきも無くなった。残念ながら、流行の病気にはかかっていないらしいよ。

 おやすみ。
 

- 本日の出費 -

レート : Rs1(ルピー)=\2.5

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
 

- 飲食費 -

ファンタ * 1 (おやつ) Rs5
ミリンダ * 1 (おやつ) - ファンタと同じ Rs8
ペプシ * 1 (おやつ) Rs6
ターリー * 1 (夕食) - 北インドの定食。ライス、カレー、チャパティ… Rs16
ファンタ * 1 (夕食) Rs8
ミネラルウォーター 1L * 2 Rs16
 

- 雑費 -

Lucky * 1 (たばこ) Rs15
宿代 Rs60
Rs14

更新地 : Varanasi ( INDIA )

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