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旅日記


2003年06月06日(金)
ダージリン

- ここは中国か! -

 
 ナマステ、いやナマスカーかな?、いやニイハオのほうが似合う気がする…。

 今、ダージリンに滞在中。寒い、寒すぎるよ! 夜は息が白くなるし、昼間も十数度の世界。最高気温45度を記録していたヴァーラーナスィーとは、全くの別次元のこの環境。いまいち体がついていけてません。

 ところで、だから俺に現地語で話し掛けるなっつーの。

 ここダージリンの町は、インドにありながら、まるで中国かネパールのような感じ。俺のような顔立ちをした奴が、がんがん街をあるいていやがる。住人の半分以上がモンゴロイドか、ってな感じ。彼ら、彼女らのファッションも、東アジアもしくは東南アジアそのもの。この近辺、中国から流れてきた物資が豊富なようで、皆ジーンズをはき、Tシャツやパーカーを着ているのだ。当然、たいしてこぎれいな格好をしているわけでもない俺は、現地人扱いされるわけで、食堂に入っても、たばこを買いに行っても、「:@[[^:^\0\-」、ベンガル語なのか、チベット語なのか、ネパール語なのか…、よく分からない現地語で話し掛けられるのだ。街には中国製のパチもの商品(SANNYやらPanasonicaの商品)やらがあふれ、「ここは中国か!」と叫びだしたい気分。

 そんなわけで、何かおかしな親近感と違和感を覚えながら、この地に滞在しています。

 これまで、滞在した国々にはありえなかったこの環境。周りの誰からも「旅行者」として見られ、「旅行者」として扱われていた自分でした。しかし、ここでは違います。でかいバックパックをかついでいない状態では、「インディーアーンピーポー」と認識されてしまうのです。本当におかしな感じ。モンゴロイドと目が合うと、少し恥ずかしさのようなものを感じて、なぜか目をそらしてしまう俺がいます。人に道を尋ねるにしても、モンゴロイドよりも、典型的なインド系の人に尋ねてしまう俺がいます。鼻が高く、彫りが深いインド人の顔が懐かしい…。

 さて、昨日ダージリンに到着したのですが、ヴァーラーナスィーからここまでの道のりを少し書いておきます。ヴァーラーナスィーの宿を出たのが、正午すぎでした。そこからサイクルリクシャーに乗り、乗合リクシャーのスタンドへと向かいました。乗合リクシャースタンドからは、その名の通り、乗合リクシャーに乗って、20Kmほど離れたムガルサライ駅へ。13時頃、ムガルサライ駅に到着し、20時頃まで、駅で列車を待ちました。列車を待つ間、インド人のおっちゃんと話をしたり、ドイツ人のお兄ちゃんと話をしたりで、割合暇を感じることなく、時間をつぶすことが出来ました。20時頃、2時間遅れで到着した列車に乗り込み、東北方面に走ること約15時間、午前10時半頃に、ダージリンの南100Kmくらいのところにあるニュージャルパイグリという駅に到着しました。ニュージャルパイグリ駅にて、世界遺産にも登録されているというダージリン行きの登山鉄道について尋ねるも、「9時に出発してしまって、今日はもう無い」との答え。ツーリストインフォメーションによると、「バススタンドまでリクシャーで行って、そこからバスでダージリンに行け」とのこと。駅前の駄菓子屋でミリンダを飲み干し、さっそくバススタンドへと向かいました。ちなみに、バススタンドまでのリクシャー料金は20ルピー。駅から5、6Kmくらいあったから、まぁ、こんなもんでしょう。バススタンドでは、目指すダージリン行きのバスをすぎに見つけることが出来ました。11時半発のバスに乗り込んで…、そこからはあまり思い出したくありません。

「ゲ〜、ゲゲ〜」
隣で、インド人のこどもが吐き出しました。さきほどから俺もすっげー気分悪いのに、ついに吐きやがった…。
「プラスチックバッグをよこせ〜」
「こっちにもよこせ〜」
「っていうか、ジャパニー(俺)にもくれー」

2,000mを超える高地にあるダージリン、そこに行くためには、当然曲がりくねった道を行かねばならないのです。しかも、バスはマツダ製。サスペンションがふにゃふにゃの日本メーカー製バスです。いや酔った、久しぶりに酔いましたわ。さすがに良い大人なので、吐きはしませんでしたが、えらい気分悪い。指先が多少しびれ、気分悪く、冷や汗をかき、酔うってこんな感じだったか、と久しぶりに思い出しました。そしてバスに乗り込んで4時間あまりが経過した午後16時頃、無事、ダージリンに到着したのでした。

 宿探しも苦労しました。バスを降りてからしばらくすると、運悪く雨が降り出しました。雨の中、10件以上の宿を訪ねたでしょうか。「Full」の嵐。聞いたところによると、この地はオンシーズンの真っ只中にあるとのこと。雨季に入っていると思っていた俺の想像は、全くの見当違いでした。結局、ユースホステルのドミトリーに空きベッドを一つ見つけてチェックイン。「久しぶりのドミだー。外国人いっぱいいるかなぁ」と期待したのも一瞬だけでした。ユースホステル内にいたのは、俺を除いて全てインド人。ドミトリーも全てインド人。なんじゃこりゃ。こんなユースホステルなかなかないぜ。

 今、ユースの談話室でパソコンを使っていますが、周りのインド人達の視線が熱すぎるので、これにて終了。盗難に注意しないと…。
 

- 本日の出費 -

レート : Rs1(ルピー)=\2.5

- 移動費 -

From : To : 手段 : 値段 : 所要時間 :
 

- 飲食費 -

チャイ * 1 (おやつ) Rs3
 

- 雑費 -

Charms * 2 (たばこ) 10本入り Rs25
宿代 Rs40

更新地 : Darjiling ( INDIA )

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