旅日記


2001年6月6日
バンコク
曇り

-貧乏一人旅の始まる-

本日は写真なし


 6月6日、今日は「かずさん」&「ひで」とお別れの日です。午前11時、「かずさん」が昨晩連れ添った女性をタクシーに乗せた後、プールサイドにて簡単なお別れ会が催されました。やはり寂しくもあり、またやっと一人になれるなぁといった、ほっとした気持ちもあり…。ちょっと寂しかったのですが、互いの無事を祈り、笑顔でお別れしました。2人には、「チェンマイ」で楽しいナイトライフを送ってほしいものです。

 彼らが出発した後、いよいよ一人旅の始まりです。タイ語の得意な「かずさん」亡き後(かずさん、ごめんなさい。亡くなったわけではないんですよね)、私のへなちょこイングリッシュで、全ての手続きをやらなければなりません。まぁ、これまでも適当に通じていたようなので、何とかなるんだろう。きっと。

 最初の仕事は、宿探しです。これまでの連泊実績や移動の手間を考えると、このMIAMIホテル内での部屋探しが賢い選択かな?と考えました。スカイトレイン(BTS)のナナ駅まで徒歩1分、最寄のセブンイレブンまで徒歩10秒と立地条件がすばらしく、また、宿近くには、LAN接続可能なインターネットカフェも見つけたし、おいしい飯やも見つけたし。そんな理由もありました。とりあえずは、フロントのおばさんとの交渉です。カウンターの上にあった料金表を見せてもらうと、あらら、エアコン付きだと、シングルで500バーツもします。これまでの部屋は、「ひで」と2人で600バーツでしたから、1人300バーツ、なんとか払える金額でした。おばちゃんに向かって、言ってみました。「えー!500バーツ?、これまで連泊していて、また3泊くらいするからさー、なんとか安くしてよ!、うーん、とりあえず、350!」おばちゃんは、「あほか、こいつっ」て目で見ています。おばちゃんは言いました。「だめ。500!」。おいおい、おばちゃん、せめて「480!」とか言えよ。なんだよ「だめっ!」って。「頼むよー」って俺。おばちゃん声を強めて、「だめっ!うちは半月以上の滞在じゃないと、一切、引きません」だって。あんまり交渉の余地ないのですね。バンコクのホテルって。以前にインドに行ったときは、定価もなく、さらにインド人の言い値がベラボーに高かったんで(外国人料金、あるいは日本人料金ってやつ)、がんがん引いてくれたのに…。「ねーねー連泊してるじゃん。安くしてよー」って俺。「だめ。もっと安い部屋あるから、他にしなさい。どれがいい?」だってさ。もういいや、面倒くさくなってきました。「いいよ一番安い部屋で」。おばちゃん、料金表を指差していいました。「はい、260バーツのこれね。エアコンなし。ファンもなし。バス&トイレ共同!」。ですが、せっかく交渉を吹っかけたのに、おばちゃんの言いなりはちょっと悔しいです。260バーツかける3日だから…780バーツか…。「おばちゃん700にして!」。おばちゃん、「きっ」と俺を睨みながら、「わかったよ。700でOK」だって。がーん、えー?引いてくれるの?だったら、最初から引けよ!。さっき、「一切引かない!」って言ったじゃん。

 ふう、疲れました。私が勝ったのか、はたまた負けたのか、よくわかりません。まぁ、第1回目としては、十分でしょう。これから、ほぼ定価が無いと思われる、タイの地方に旅立つわけですから。交渉に次ぐ交渉で、いつも疲れるんでしょうね。インドみたいに。

 さて、チェックインも終わり、部屋で旅計画を練らねばいけません。しばらくの間バンコクでダラダラするか、どこかに行くか。北部は、「かずさん」「ひで」が行ったので、今ひとつ行きたくありません。南部はプーケットやサムイ島など、ビーチリゾートが点在しますが、今は気分的に行きたくありません。東部か、西部にしようかな…。そんなことを思いながら地図を見ていると、いいところがありました。カンボジアのアンコールワットです。

 「アンコールワット」、この過去の壮大な遺物には、史跡めぐりが苦手な私も少し惹かれてしまいます。以前、テレビでやっていた〜映画劇場か何かで見たような気がします。確か、「市ノ瀬さん」という紛争地域専門のフリーカメラマンが、何かを目指して地雷原の中を突き進み、結局は行方知れずになってしまう。彼が目指したもの、それこそが、この「アンコールワット」だったような記憶があります。その映画が、フィクションかノンフィクションかは分かりません。ただ、非常に”ずしっとくる”映画(番組)でした。また、「カンボジア」という国自体に惹かれる部分があることも確かです。「カンボジア」といわれてもピンとこない人もいるかもしれませんが、「ポルポト派」「地雷」といった単語を聞けば、「あぁ、聞いたことある!」と、たいていの人が気づくはずです。もちろん、カンボジアという国をこれらの単語だけで語るのことは、カンボジアという国家や、そこに住む人々に対して大変失礼だと思います。そこには、このような単語をかき消すほど、豊かで魅力あふれる人々の姿があるはずです。そんなことを考えながら、とりあえず、本屋に行って調べてみようということにしました。

 夕方、伊勢丹内にある紀伊国屋に立ち寄り、地球の歩き方で情報収集後、カンボジア大使館に行ってきました。しかし、ビザ取得の申請は、午前の9時から11時までしか受け付けないとのことで、本日のビザ取得はあきらめました。ビザ申請は、明日になりそうです。

 ホテル到着後は、ビアシン2本とポテトチップス1袋が本日の夕食です。食後に、日本から持参した松山千春のMDを聞いていたら寂しくなり、そのまま寝てしまいました。

更新地:バンコク(タイ)

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